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2008年02月 アーカイブ

2008年02月01日

「生物多様性」

先週、名古屋の栄で日本植物園協会などが主催する「植物園シンポジウム」が開催された。
「植物多様性保全と植物園」をテーマに、“植物園が環境保全に果たす役割”が熱心に議論された。

生物は、その発生から約40億年という気の遠くなるような長い時間をかけて進化してきた。
その結果、動植物合わせて、既に知られているだけでも約175万種類が存在するという。

ところが近年そのうちの1種に過ぎない“ヒト”の活動により、多様性が急速に失われつつある。
人類に様々な恩恵を与える生物を、我々自らが絶やしてはならないという活動が、今始まっている。

1993年(平成5年)に「生物の多様性条約」が発効し、現在188か国が加盟している。
日本もその一員として「生物多様性国家戦略」を定め、生物環境の保全に取り組むようになった。

私は今から7年前、動植物の種類が最も豊富といわれる熱帯雨林を見るためにボルネオを訪れた。
そこで、ラワン材伐採や油ヤシ栽培のために破壊された多くの森林を見て暗澹たる思いになった。。

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 《三重県中部に広がる常緑広葉樹林 熱帯雨林ほどではないが多くの動植物が棲息している》

2008年02月04日

「植木の生産」

稲沢市は、全国でも有数の植木の生産地である。
埼玉県の川口市、大阪府の池田市、福岡県の久留米市と並んで四大生産地とも呼ばれている。

木曽川の運んできた肥沃な土壌が栽培に適していることと、
鎌倉時代以来の栽培技術の集積がこの地の植木生産を支えている。

さらに稲沢は生産だけにとどまらず、集散地としての役割も大きくなっている。
月に5~6回開かれる「市」には、全国からの植木が集まり、その日のうちに散っていく。

稲沢の植木生産は、都市の緑化や各家庭の庭づくりを植木の供給という点で支えている。

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           《「市」に並んだ植木 稲沢は種類が多いのも特徴》


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       《ナンバープレートを見ると全国から車が集まっていることが分かる》

2008年02月08日

「樹木の高さを測ろう!! おまけ」

【方法その7】:樹木の影を測る。
ブルーボネットは1月と2月は休園しています。しかし、園内では・・・
3月1日(土)の開園に向けて、施設のリニューアルや春の花の育成といった仕事のまっ最中です。

作業現場を見ながら園内を歩いているときにハッと気がつきました。
クスノキの影がくっきりと園路に落ちているではありませんか。

この長さを測って、自分の影の長さと比較すればクスノキの高さも知ることができるのだと。
これはなかなか頭がいいぞ!我ながら感心。もっと考えよう!!(ひまだネ・・・)

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2008年02月12日

「春遠からじ」

土曜日は、名古屋では珍しい大雪で13センチの積雪をみた。2年ぶりとのこと。
気圧配置も冬型で、まだまだ寒い毎日が続きそうである。

しかし、植物の芽を見ると着実に春が近づいているのを感じる。
雪の中をカメラ片手に歩いてみると、そこここにその兆しが見える。

梅は大きな蕾を沢山つけているけれども、いくつかはもう綻んでいる。
近所の子どもたちがつくった雪だるまの近くに、水仙が花開いていた。

白木蓮の枝先には、落葉の時にはもう準備されている蕾がますます目立っている。
棘だらけのタラノキも春の準備完了である。・・・今日は春を待つ木の芽をお届けしました。

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2008年02月16日

「玉露」

普段、番茶や煎茶はガブガブ飲むけれど抹茶には縁が薄く、茶道となるとまったくの無調法である。
お庭などでのイベント「野点茶会」でも冷や汗をかいてしまう。

ましてや「玉露」などいただいたことがない。ところが・・・
先日焼津を旅したときに、隣町の岡部町のお茶室で玉露を飲む機会をもった。

瓢箪の形をした池のあるお庭に、外腰掛、大広間、三畳台目の茶室も備えた本格的な茶亭である。
お茶は蓋付きの茶碗に葉ごと入っていて、蓋を少しずらせてその隙間からいただく。

一煎目は、約40度という低い温度で甘みだけを抽出する。
二煎目は、もう少し高い温度にして苦みを味わい、さらに三煎目には渋みも楽しむのだという。

チャはツバキ科の常緑広葉樹。紅茶、中国茶、日本茶といろいろあるが原料は同じチャの葉である。
紅茶は全発酵、ウーロン茶は半発酵、日本茶は煎茶も玉露も発酵させない。製法の違いである。

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       《手前の盆にあるのが蓋付きの茶碗とお湯の入った急須》


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      《お庭の奥には茶畑がある。玉露は日覆いをかけて枝をひ弱に育てる》

2008年02月20日

「85センチ」

メタボリックシンドロームというのが近ごろ騒々しい。
私は10年前は合格(背広はAー6サイズ=ウェスト85センチ)だったけれど、

今はABー6サイズ(88センチ)になってしまった。
これ以上増やさないよう(洋服を買い換えなくてもいいように)それなりに心がけてはいる。

男の老化はそこここに現れる。頭(外側)は親の遺伝であるのであきらめるとして、
おなかの出っ張りは自己責任である。それは脂肪を増やさないのと腹筋を減らさないことだと思う。

朝夕通勤時の地下鉄、吊り革と手すりは体操競技の吊り輪と鉄棒に変身する。
停車中に腕と腹筋に力を入れるインターバルトレーニング。勿論、ぶら下がるのはやりすぎだけど

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《ブルーボネットのシンボルツリー「セコイア」の幹周り105センチ こうはならないように》

2008年02月22日

「庭」

人は「家庭」に住む。
「家」(ハウス)と「庭」(ガーデン)があって始めて「家庭」(ホーム)であろう。

「家」は屋根と壁に囲まれて、人を風雨から守ってくれる空間。
「庭」は雨風やお日さまが当たり、木や草花・鳥や昆虫と触れ合えるアウトドア空間である。

“私はアパート住まいだから庭がない”という人がいる。
狭くても「ベランダ」という庭があるのだから、アパートも「家・庭」だと思う。

昔から、小さな鉢の上に大自然を見いだす「盆栽」という文化をもつ日本人である。
最近では、小さなコンテナやハンギングバスケットで花づくり・庭づくりを楽しんでいる人も多い。

また、自分の敷地だけが「庭」ではない。
人の集中する都市では、「公園」も「みんなの庭」である。

もっと心を広くして考えれば、旅行で行く外国の庭園や大自然も我が庭であり、
地球そのものが「人類の庭」だと考えることもできる。

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《近年、盆栽は海外でも人気・・・ロンドン郊外のハンプトンコート・フラワーショーでの展示》

2008年02月26日

「庭 その2」

私が東山植物園に勤め始めたときの園長さんは、石川格(いたる)氏であった。
在職中に博士論文を書かれ、退職後に母校千葉大学の教授になられたほどの勉強家である。

その論文の標題は「史的変遷の過程よりみた庭園の原論的研究」というのだが・・・
私は原稿の段階で、“誤字脱字をチェックしてください”という名目で読ませていただいた。

また、5~6枚のさし絵を書くお手伝いもさせていただいた。
そのうちの1枚「庭園の構成要素」を思い出しながら、新たにパソコンで描いたのが次の図である。

“庭園は庭石や植木・芝生だけではなく、庭に降りそそぐ陽の光や雨風・鳥や虫の声などなど、
森羅万象がその構成要素である。”というお考えである。

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2008年02月29日

「庭 その3」

庭園の構成要素の中に「借景」というのもある。
その敷地内だけが庭園ではなく、遠くに見える田畑や丘陵も眺めを形成する重要な要素との考え。

京都の名園は、東山の山並みなどを取り入れて美しい景色を創り出している。
写真は銀閣寺。住宅地を隔てた遠方の樹林が庭園の広がりを感じさせる。

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我がブルーボネットは京都のように恵まれた環境になく、工場や煙突に囲まれている。しかし・・・
それを、美観を害するというだけの目で捉えずに、「個性的な要素」として前向きに受け止めたい。

さらに海や港、そこを行き来する船舶などは余所では見られない財産である。(写真は水上バス)
天気の良い日には、遠く鈴鹿山脈や伊吹山の雪景色まで見ることができるというおまけつきである。

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   《ブルーボネットは1月~2月のリニューアル工事を終え、いよいよ明日3月1日から開園!!》

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