« 「早春」 | メイン | 「自然」 »

「早春 その2」

“根ざす地の 温みを感じ いちはやく 空いろ花咲けり みちばた日なたに”
“夕づける 風冷えそめぬ みちばたの 空いろ小花 みなみなつぼむ”

白樺派の代表的歌人、木下利玄(りげん:明治19年ー大正14年)の歌である。
歌の中に花の名前は出てこないが、間違いなくオオイヌノフグリのことであろう。

この植物は、小型のハナアブなどによる受粉が終わると1~2時間で花を落とす。
昆虫が来なくて受粉が叶わなかった花は、夕方になると雌しべを包むように閉じてしまう。

明治・大正の時代は帰化して間のないころなので、まだ日本名が付いていなかったのかもしれない。
この歌人の優しいまなざしは、名も知らぬ小さな雑草の特徴を見事に描写している。

%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%83%8E%E3%83%95%E3%82%B0%E3%83%AA.jpg

《オオイヌノフグリの拡大写真 実物の花は1センチにも満たない》

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

2008年03月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

About

2008年03月11日 09:36に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「「早春」」です。

次の投稿は「「自然」」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。