冨成先生の写真を素晴らしいと感じたのは、私の植物写真への想いにピッタリだったからである。
「秋の花」の巻末に“植物写真と私”と題して、ご自身の作画姿勢について述べられている。
少し抜粋しながら再現してみよう。
“自分の性格は、静的であり地味である。鬼面人を驚かすような作品でなく、
ほのぼのとした暖かさが柔らかく浸みとおってくるような世界が持ち味である。”
“眼は花のもつ静かなたたずまいに向けられ、花そのものをむき出しに表現するのでなく、
花をとりまく空気、あるいは空間のほうに心が引っかかるのである。”
“私は植物の生命を植物自体には感じとらず、そこに生えているということに強く感じる。
ボケを重視し、バックの表現に苦労するのもそのためである。”
同じような気持ちで撮影した私の写真を載せますので見てください。(もちろん数段落ちるけれど)

《高層湿原に咲くクサレダマ》 《人里の路傍に咲くホソバテッポウユリ》
