カンアオイは、樹林の下の地面を這うように生育している。花は(写真中央のチョコレート色)・・・
地面に潜るように咲くので昆虫も見つけにくい。ナメクジにより花粉が運ばれるという。
種が実っても遠くへ飛ばすことがない。自分の生えているすぐ近くにしか増えていかないから・・・
分布をわずかに広げるためにも何万年とかかる。実に“地味”で“損な性格”(?)の植物である。
それでも「春の女神」と呼ばれるギフチョウにとっては、かけがえのない存在である。
ギフチョウの幼虫は、このカンアオイの仲間だけを食べて成長する。
樹林が開発されてカンアオイの生育地が減少すると、ギフチョウの棲息場所も限られてくる。
ギフチョウを守ろうと思えばカンアオイを、さらにその生育地の樹林を守らなくてはならない。

《常緑で冬も枯れないので「寒葵」という 「葵」は徳川家の紋所》
