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2008年09月 アーカイブ

2008年09月03日

「コンニャク」

蒟蒻(こんにゃく)は海産物だと思っていた。(乾物屋の水桶の中で泳いでいた!)
山の畑で穫れる“コンニャク芋”からつくるのだと知ったのは、ずっと大人になってからである。

伊那谷で、ソフトボールほどもある球茎を見せてもらい、それが蒟蒻の素と聞いて驚いた。
コンニャクはインドシナ辺りが原産地で、日本へは6世紀ごろ中国経由で伝わったらしい。

ひざ丈ほどの宿根草で、茎(実は葉柄)の斑模様が独特である。
日本の山中に自生するマムシグサ(テンナンショウ)は、これに近い仲間である。

マムシグサの茎や花の色・形は、名の通り蛇(マムシ)を連想する。
山道を歩いているときによく出会うが、あまり気持ちのよいものではない。

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     《左がコンニャク、右がマムシグサ コンニャクの花はまだ見たことがない》

2008年09月07日

「ツルボ」

まったく個人的な話題です。ブログなのでお許しください。
34年前の今日、9月7日に長女が誕生しました。

長野県、天竜川沿いの県立病院で感動の初対面をした後、
父親である私はもう役立たずなので、そのあたりをぶらぶら散歩することに・・・

飯田線の線路近くを歩いていると、あたり一面にこの美しい花が咲いているのです。
ツルボ、ユリ科の宿根草。高させいぜい20~30cmほどの小さな花。

その後も、河川の堤防や田圃の土手などでときどき出会うことがあります。
すると必ず、飯田線で見たときの情景を懐かしく思い出すのです。

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 《背の低いツクシのように見えるのは若いつぼみ》


2008年09月09日

「食虫植物 その3」

名古屋市に、ウツボカズラを始めとした食虫植物の世界一のコレクターがいた。
近藤誠宏氏(食虫植物懇話会初代会長、電機会社社長、昭和55年没)である。

八事近辺の、実家の裏山で見つけたイシモチソウに興味をもったことをきっかけに・・・
食虫植物のとりことなり、アメリカ東海岸のサラセニアや熱帯アジアのウツボカズラを収集した。

当時は世界中の植物園でもあまり展示されておらず、栽培方法も確立されていなかった。
一方で、豊明市のアカバナノナガバノイシモチソウを始め自生地の保護にも力を注いだ。

今でも世界中の愛好家から、栽培や保全のパイオニアとして高く評価されている。
家業の電機会社は次男が、食虫植物研究は長男が受け継ぐという幸福な人でもある。

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《私の東山植物園時代、モウセンゴケの自生する湿地に連れて行っていただいた》

   【9月15日(月・祝)10:30より近藤勝彦教授の講演会が開催されます】

2008年09月13日

「猿酒」

私が小学校4年生か5年生だった頃、学芸会で「猿酒」というのを演じたことがある。
自分の役が猿だったのか、山に分け入って猿酒に酔いしれたお爺さんだったのかは覚えていない。

しかしその時の歌を、なぜか50年経った今でも覚えている。(年寄りは、古いことほど覚えている)
“♪♪ さっさ猿酒 猿の酒 猿がつくった甘い酒 野ぶどう・山桃・山いちご・・・♪”
     
老木のくぼみなどに蓄えられた木の実・草の実が、アルコール発酵して猿酒になるのだという。
本当にそんなことが起こるのかどうかは分らないが、なにかロマンがあって面白い。

ノブドウは日本全国に分布するツル植物、藪や草っ原でほかの植物に絡みついている。
花は目立たないが、果実はうす緑色から紫色となり、熟すと空色になる。なかなか見映えがする。

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    《不味いので人は食べないが、鳥にとっては良い食べ物らしい》

◆◆◆ なんと!今日でこのブログ100回目です。
私のような三日坊主が、昨年11月から始めてどうにか続けて来られました。
それも読者の皆さまの励ましのおかげです。 猿酒で乾杯!!     ◆◆◆

2008年09月16日

「蕎麦の花」

東京、神代植物公園近くで食べた“深大寺とろろ蕎麦”の味が忘れられない。
冬の朝、渋温泉へ行く途中、長野電鉄駅での立ち食い蕎麦も忘れがたい。

ソバは、稲作に適さないような、冷涼で地味の痩せた土地にも育つ作物である。
“信州信濃の蕎麦”が有名なように、山間部の田舎に美味しい名産地がある。

日本では、北海道・山形・福島・青森などで栽培が盛ん。作付け面積も多い。
タデ科の一年草。原産地は中国、北部という説もあり南部であるという人もいる。

飯田市天竜峡近く、天竜川を見下ろす丘の斜面に蕎麦畑を見つけた。
あたり一面真っ白、まるで霞か雲か、あるいは雪景色のような風情である。

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      《とにかく一面のお花畑というのが好きである 菜の花・レンゲ・ジャガイモなどなど》

2008年09月19日

「ハンギングバスケット」

先日、日本ハンギングバスケット協会主催の「公認講師研修会」がブルーボネットで開催された。
この協会にはマスターが約1900人いるが、公認講師はその中でも選りすぐりの指導員である。

ハンギングバスケットはイギリスや北米では歴史が古く、博物館や駅前、公園や街路を始め・・・
民間でもホテルやレストラン、喫茶店などには必ずといっていいほど飾られている。

日本では、1990年に大阪で開催された「花の万博」が契機となって協会が設立され、また・・・
日本の気候に適したプラスチック製小型バスケットが開発されたことによって急速に普及した。

ハンギングバスケットは目の高さで鑑賞できるため、見る人に強い印象を与えることができる。
広い敷地の望めない都会でも、狭い庭やアパートのベランダなどで園芸を楽しむことができる。

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《講師用マニュアルの表紙 覚えてしまえば意外に簡単に作成できる》


2008年09月21日

「ハンギングバスケット その2」

ロンドンの下町で見つけた喫茶店、これでもか!というほどの花飾りである。
ハンギングバスケットだけでなく、コンテナ(鉢植え)、ヘデラ、樹木のトピアリーまである。

このお店の花は遠くからでも目立ったので、引き寄せられて撮影した。
集客効果を狙う目的もあるのだろうが、それだけではないような気がする。

とにかく花が好きなのだと思う。喫茶店のマスター(?)も、お茶を飲みに来るお客さんも。
これもよく見る風景だが、喫茶やレストランには必ず、店の外にテーブルと椅子が置かれている。

屋外で食事をするのが好きなのだ。花を見ながら、太陽の光に当たりながら。
歩道にはみ出しており、歩行者の妨げにもなっているけれど、それを許す風土があるのだろう。

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       《緯度が高くて寒い国なので 花や光を楽しむ期間は短い》

2008年09月24日

「ハンギングバスケット その3」

ハンギングバスケットは欧米の文化だが、軒先を花や緑で飾ることは我が国でも行ってきた。
街道沿いの宿場町で見つけた竹細工の花飾り。竹の空洞をうまく使って植物を植えている。

生活空間を美しくしたいと思う心は、古今東西変わらないのだろうと思う。
軒下の空間「犬走り」に置かれているギボウシの鉢植えも見事である。

この家の主は、自分で花を楽しむだけでなく、道行く人にも感じてもらいたいと考えている。
その思いは、まず隣の人が影響を受け、知らず知らずのうちに地域全体に広まっていく。

ガーデニングブームに乗ってイギリスから受け入れたハンギングバスケットだが・・・
もともとの日本の美意識と融合して、新しい花文化を形成しようとしている。

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              《道行く人も その心遣いに癒される》

2008年09月26日

「ヒガンバナ(彼岸花)」

昭和34年9月26日、私が中学1年生だったその日のことは、一生忘れることができない。
愛知・名古屋に未曾有の大被害をもたらした、あの伊勢湾台風が襲来した日である。

当時はラジオからの天気予報だけが頼りだったとはいえ、とてものんびりしたもので・・・
夜半からの台風が分かっていたと思うのだけれど、午後の授業は映画館での名画鑑賞であった。

学校から映画館までの途中、掘り割りの土手に真っ赤なヒガンバナが不気味に咲いていたのである。
映画は「コタンの口笛」、アイヌの少年の生活を描いた作品である。主演は山内賢だったと思う。

私の住む半田市亀崎では、海岸沿いの家屋がたくさん流失したが、幸いにも犠牲者は出なかった。
悲惨な情景といっしょに思い出される花ではあるが、この花自体は嫌いではない。

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《曼珠沙華とも 土手や畦など人の手の入った所に生育する》

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