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2008年10月 アーカイブ

2008年10月01日

「ヒガンバナ その2」

半田市と阿久比町の境に矢勝川という小さな川が流れている。
9月下旬から10月上旬にかけて、この堤防に約200万本のヒガンバナが咲き誇る。

今から約20年前から半田の人たちが植え育て、年々増やしていった成果である。
その中心は「矢勝川の環境を守る会」の方々で、川の美化にも取り組んでいる。

この半田市岩滑(やなべ)地区は、新美南吉の童話「ごんぎつね」の故郷でもある。
近くにある新美南吉記念館が、ボランティアの人たちの活動拠点にもなっている。

ヒガンバナの開花時期は、温暖化の影響を受けて、年々遅くなっているそうである。
それはヒガンバナが、寒さを感じて開花する性質をもっているからだと思われる。

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        《花の数が増えるのに比例して、年々見物客も増加している》

2008年10月05日

「ウルシ」

ウルシは中央アジア原産で、樹液を漆(うるし)という。漆器をつくるために栽培される。
ハゼノキは四国・九州以南に分布する。果実からは木蝋(もくろう)が採取できる。

名古屋あたりの自然林で見られるこの仲間は、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ヌルデの3種類である。
いずれも葉や枝、樹液に触れると、皮膚がかぶれて痒くなる。

子どものころ、友だちと「チャンバラ」ごっこをしてよく遊んだ。
当時は赤胴鈴之助の漫画やら、笛吹童子などという映画を見ていたのでその影響だろう。

ハゼの若木は、幹が通直で刀にするのにもってこい。山から切って皮を削ったからたまらない・・・・・
果物のマンゴーは意外にも同じウルシ科に属する。敏感な人はマンゴーを食べても湿疹が出る。

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2008年10月08日

「十三夜の月見」

「十五夜」は中国から伝わった月見の宴ですが、旧暦九月十三夜の宴は日本で始まりました。
しかし、このごろの日本人は忙しいせいか、月を愛でるといった風流をあまり楽しまないようです。

昔の人の方が、ゆったりとした気持ち(スローライフ)で自然や季節を楽しんだのでしょうか。
秋の夜長、たまにはお月さまや虫の声を味わってみるのもいいことだと思います。

「十五夜」「中秋の名月」というのはよく聞くけれど、「十三夜」ってどんな月?
「上弦の月」というのも言葉しか知らなかったので、確認してみようと百科事典で調べてみました。

その成果が以下の図です。

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              《今年は10月11日が「十三夜」に当たります どうぞご覧ください》

2008年10月12日

「カクレミノ」

彦一の昔話に 「天狗の隠れ蓑(かくれみの)」 という面白い話がある。
天狗からだまし取った蓑 (ワラで作った雨具) を着ると姿が見えなくなってしまう。

今風で言うなら透明人間であろう。これを手に入れた彦一はいろいろな悪戯をしたり・・・
酒屋の酒をただ呑みしたりするが、最後は姿が現れてしまい追い回される羽目に。

カクレミノは暖地の林内に自生する常緑の小高木。葉の形が隠れ蓑を想像させることからの命名。
自然観察などで若い人たちにこの話をしてもピンとこない。民話どころか蓑の説明にも苦労する。

この木の葉には、切れ込みが3つのもの、2つのもの、全くないものもあって不思議がられる。
葉は観葉植物のように美しいし、樹形も端正なので、もっと庭木として利用されてもいいと思う。

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2008年10月15日

「ナタマメ」

莢(さや)の形が鉈(なた)の形に似ているので「鉈豆」という。
葉は手のひらほどの大きさで、ツルは長く高く伸びる。

夏のあいだ我が家では、「緑のカーテン」として西日をさえぎってくれた。
写真は最近収穫したもの。長さ30㎝×幅5㎝、重さは230gもある。

莢の中には、3㎝ほどの白い豆が10個ほど入っている。
若い莢を輪切りにして醤油漬けにしたものは、福神漬けの中に入っている。

しかし、成熟した豆は固いし毒性をもつので、そのままでは食べられない。
「ジャックと豆の木」の天まで届いた豆は、このナタマメがモデルだという。

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       《鉈と並べて撮影してみました 固くて本当に武器になりそうです》

2008年10月18日

「御在所」

愛知県や三重県に吹く冬の季節風を「伊吹おろし」「鈴鹿おろし」という。
日本海からの北風が、伊吹山を越え、関ヶ原をすり抜け、鈴鹿山脈を越えて吹き付ける。

鈴鹿山脈は、北は米原あたりから南は亀山近くまでの約40㎞、南北に走る山脈である。
御在所岳はその中で最も親しまれていて、山頂近くまでロープウェーで行くことができる。

標高1212m、東側は非常に急峻で花崗岩の絶壁が多く、ロッククライミングの名所でもある。
山野草の種類が豊富なことでも知られるが、特にシロヤシオなどツツジ類の群生は有名である。

ロープウェーは、全長2160m標高差780mを12分ほどで一気に登りきる。
今回登ったのは夏の終わりだったけれど、春の新緑、秋の紅葉はことのほか素晴らしいという。

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       《白く見える鉄塔は日本一高い支柱 約60m》

2008年10月21日

「ヘクソカズラ」

漢字にすると「屁糞葛」。まったくもって気の毒な名前である。
葉やつるをちぎって揉むといやな匂いがする。

確かに特徴をよく表した名ではある。別名でヤイトバナとも呼ぶ。
灸(やいと)はお灸(きゅう)のこと、花の色・形が似ているため。

それも可愛そうというのでサオトメバナ(早乙女花)と名付けた人がいる。
少し誉めすぎとは思うけれど、本人(?)もこれなら満足だろう。

冬には褐色の実を付ける。鄙びた感じが良いのか生け花にも使われる。
この実は、冬にやってくる渡り鳥ジョウビタキが喜んで餌にするという。

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               《庭の垣根や木の枝にもよく絡みついている》

2008年10月23日

「カボチャ」

ポルトガル語の “カンボジアの瓜” が略されて 「カボチャ」 になったという。
アメリカ大陸原産のウリ科植物である。漢字で南瓜、英名ではパンプキン。

甘みが強く、ビタミンAも豊富。冬至の日に食べると風邪を引かないという。
アメリカなどでは、ハロウィーンが近づくとカボチャをくり抜いて “チョウチン” をつくる。

ハロウィーンはカトリックの伝統行事。ケルト人の収穫感謝祭が取り入れられたものである。
ブルーボネットでは今、園内至るところにカボチャのくり抜きや魔女、お化けが飾られている。

子どもたちは、スタッフに “トリック オア トリート!!” と叫ぶと飴玉がもらえる。
このごろの若いファミリーにはこのお祭りも馴染まれているようで、ハロウィーン仮装でのご来園も多い。

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   《若いスタッフ手づくりのハロウィーン飾り この時期になるとウキウキとしている》
【ハロウィーン祭りは11月3日まで・・・10月31日から11月3日までは夜8時まで開園します】

2008年10月28日

「ムラサキシキブ」

ヘクソカズラと違って、こちらは最高に優雅な名前をいただいた。源氏物語の作者「紫式部」。
夏に咲く小花も、秋に実る丸い実も、美しい紫色を呈するところからの命名であろう。

源氏物語は平安時代中期に成立した世界で最も古い長編小説である。
今年11月1日に、その存在が確認されてから1000年を迎えるという。

京都ではこの記念すべき年に,日本文化の素晴らしさを広く知っていただこうと・・・
「源氏物語千年紀」と銘打っていろいろなイベントを行っている。

ブルーボネットでもこれに連携して、特別展「源氏物語の花彩(はないろ)」を5月に開催した。
植物染めの第一人者吉岡幸雄氏の、技術の粋を集めて染め上げられた布の数々である。

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                 《朱といい紫といい、日本の色は実に繊細である》

2008年10月30日

「蛇行」

細くて、曲がりくねった道を歩くのは楽しい。
身近に植物を感ずることができるし、曲がるたびに景色が変わる。

日本庭園の手法のひとつに、池泉回遊式というのがある。
海に見立てた池、自然の渓流に模した流れや滝を眺めながら散策する。

土橋や四阿(あずまや)、茶室といった添景も配置されている。
兼六園とか後楽園といった江戸期の大名庭園に多く用いられている手法である。

ブルーボネットの庭園は西洋風であるが、幾何学模様でなく自然風景式である。
蛇行する小川の岸辺に咲く花を鑑賞する。回遊式日本庭園に共通するところがある。

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     《今、黄色いコスモス(イエローキャンパス)がまっ盛り》

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