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2009年01月 アーカイブ

2009年01月01日

「年賀状2009」

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年賀状は、1年1回の大切な交流だと思っています。
小学校以来、50年以上に亘って遣り取りしている友人もいます。

できるだけ手づくりでオリジナルなものをと思い・・・
木版画やゴム版画、この十数年は「プリントゴッコ」を使ってきました。

ところが、この素晴らしい道具が今年で販売終了になってしまいました。
まだ少しはインクや材料をもっていますが、この先どうしたらいいのでしょう。

毎年、公園や花をテーマに図柄を考えてきましたが、これも行き詰まってきました。
今年の「丑のカレンダー」は、実は36年前と同じアイデア。リバイバルなのです。

2009年01月05日

「伊勢神宮」

伊勢神宮には、天照大御神をまつる内宮と豊受大御神をまつる外宮とがある。
今から2000年もの大昔から、この地におまつりされているという。

社殿は唯一神明造という日本最古の建築様式で、ヒノキの素木(しらき)で造られている。
この神殿は20年ごとに新しく造営され、隣の敷地におうつりになる。式年遷宮という。

伊勢神宮の神々しさは、素木の社殿、玉砂利の参道、清らかな五十鈴川などにもよるが・・・
参道に見る杉の大木や、お社をとり囲むうっそうとした森林にもよるのではないかと思う。

内宮では五十鈴川の上流に、合わせて5000haを越える神路山、島路山があり・・・
外宮では約90haの高倉山がある。太古から大切に守られてきた森が神宮の重みを醸し出す。

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《子供3人が手を繋いで抱きかかえても届かないほどの大木》

2009年01月09日

「神宮林」

内宮、外宮の周りには森厳を守るために禁伐とされている「神域」がある。いずれも約90ha。
内宮にはその外側に、「宮域林」と呼ばれる広大な森林が広がっている。約5500ha。

宮域林は、主として保存を目的とした天然林と、ヒノキの生産を目的とした人工林に分けられる。
年降水量3000㎜、年平均気温15℃という暖帯の天然林はシイ、タブなどの照葉樹林である。

20年ごとの遷宮には、約1万立方メートル(本数にして約14000本)もの木材が必要である。
現在はまだ木曽のヒノキに依存しているが、将来は神宮の森で賄うような遠大な造林計画がある。

ヒノキの人工林を10の区域に分けて苗木を植え続け、20年ごとに200年生のヒノキが・・・
必要な量だけ伐採できるようにする。大正12年から始まった育林が今も延々と続いている。

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             《宇治橋から眺めた 五十鈴川上流の宮域林》

2009年01月15日

「照葉樹林」

日本の西南部から中国の江南・雲南地域、ヒマラヤの中腹にかけて照葉樹の森が連なっている。
この森に生育する樹木は、葉の表面がテカテカ光るシイやカシ、ツバキなどである。

照葉樹林帯には様々な民族が住んでいるが、その文化には多くの共通性があるという。
その特色は、餅や納豆を食べ、麹の酒やお茶を飲み、絹や漆を使うことなどである。

また、サトイモやコンニャクなどの根菜、ソバやアワなどの穀物を栽培する。我が国では現在・・・
薪炭のための伐採や杉・ヒノキなどの植林が進んだために、神社の境内などにしか残っていない。

伊勢神宮は2000年の昔から、尊厳を守り水源を涵養するために広大な天然林を残してきた。
名古屋市内では熱田神宮や東谷山北斜面、徳川園の緑地保全地区などでしか見ることができない

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            《日本の文化は 大陸や南の島とつながっている》

2009年01月18日

「サネカズラ」

“名にしおはば 逢坂山の さねかずら 人にしられで くるよしもがな” 
こどもの頃、百人一首のカルタ取りで最初に覚えた歌である。

言葉の意味など全く解らないまま、ただ語呂がよかったせいで暗記できたのだろう。
人目を忍ぶ恋の歌などとは考えもしないし、「さねかずら」が何かも知らなかった。

サネカズラは常緑のつる植物で、照葉樹林の林縁などに生えている。
冬になると、写真のような赤い実が熟してよく目立つ。

別名でビナンカズラともいう。これは「美男葛」の意味で・・・
昔、つるから採れる粘液を整髪料に使ったことによるものである。

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        《野鳥にとってよい餌になる》

2009年01月22日

「ソヨゴ」

葉を落としてしまった冬枯れの雑木林は、ほとんど色彩を失ってしまう。
その中でソヨゴは、常緑の葉と赤い実とで樹林を飾っている。

葉の縁が波打っているのが特徴で、風にそよぐことからソヨゴという。
モチノキ科の小高木、コナラやアカマツの下層に生育する。

ウメモドキやクロガネモチと同じモチノキ科に属す。
この仲間は雌雄異株のものが多く、雌の花と雄の花が別々の木に咲く。

庭に赤い実のつくソヨゴが欲しいと思ったら、雌の木を植えなければならない。
「雌雄異株」も、自家受粉(同じ遺伝子での交配)を避けるための進化である。

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      《やせた土地にも育つ丈夫な木である》

2009年01月26日

「黒潮」

フィリピンあたりから北上してきた暖流が、九州沖で東に向きを変え、日本南岸に流れ込む。
表層の海水温は、夏では30℃、冬でも20℃近くになることがあるという。

民俗学者柳田国男は日本文化がこの海流に乗って島づたいに伝ったと考えた。「海上の道」という。
柳田は伊良湖に1か月余り滞在したことがある。そのときに拾った椰子の実の話しを・・・

親友の島崎藤村に語った。その話しをもとに藤村が詠んだ叙情詩が有名な「椰子の実」である。
♪名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ 故郷の 岸を離れて 汝はそも 波に幾月♪   

写真は、紀伊半島の先端「潮岬」。本州最南端の岬である。
海食崖の上に立つ白亜の灯台から、太平洋を流れる黒潮を望むことができる。

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        《この灯台は明治6年に初点灯 日本で最も古いもののひとつ》

2009年01月30日

「ネズミモチ」

潮岬の崖地は絶えず強い潮風にさらされている。土壌も少なく乾燥しがちである。
そんな厳しい条件でも、環境に適応してしがみついている植物がある。

草本ではツワブキやイソギク、ハマウドやノアザミなど。健気でしぶとい。
樹木ではトベラやシャリンバイ、ウバメガシやヤブツバキなどといった常緑の低木である。

強風に吹き飛ばされるため、まるで庭師が刈り込んだような形をしている。
写真はネズミモチ。秋から冬にかけて黒紫色の実をつける。

小学校の子どもたちに「木の名前を覚えよう!」という環境教育を受け持っている。
“実の形がネズミの糞に似てるから”と説明すると、必ず全員が覚えてくれる植物である。

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         《ただし、このごろの子どもはネズミもその糞も見たことがない》

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