「ウチワサボテン」
“智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。”
高校の教科書に載っていた(?)夏目漱石の「草枕」、冒頭の一節である。
主人公の洋画家はお寺の石段を登り、一列に並んだ「覇王樹(さぼてん)」を見つける。
“鬼の念仏が、念仏をやめて、踊りを踊っている姿である。”と思う。
“杓子のように圧しひしゃげて、柄の方を下に、上へ上へと継ぎ合わせたように見える。”
との表現からすると、このサボテンはウチワサボテンの一種であろうと思われる。
ウチワサボテンの仲間は約200種知られていて、熱帯の海岸から寒帯のカナダまで生育している。
日本でも、栽培から逃げ出して野生化したものを、暖地の海岸などに見ることがある。

《南紀「潮岬」の崖に野生するウチワサボテン》






