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2009年05月 アーカイブ

2009年05月03日

「ヒトツバタゴ」

花が咲くと、まるで雪をかぶったように樹冠全体が真っ白になる。
トネリコの仲間に似ているのに、葉っぱが1枚であることから「一つ葉たご」の名がついた。

トネリコ類は5枚とか7枚の小葉で構成される複葉で、別名「たも」とか「たご」とも呼ばれる。
ヒトツバタゴは、日本では岐阜・愛知・長野の一部にしか自生していない。ところが・・・

遠く離れた朝鮮半島や中国にも分布している。ハナノキと同じように「隔離分布」である。
犬山市の入鹿池近くには、国の天然記念物に指定された立派な自生地がある。

最近では公園樹や街路樹としてもよく使われるようになり、各地に名所ができつつある。
写真はブルーボネット、今花盛り。後方は新名古屋火力発電所の新しい煙突である。

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《名が分からないという意味の「ナンジャモンジャ」ともいう》

2009年05月06日

「リンゴの花」

♪♪リンゴの花ほころび 川面にかすみたち 君なき里にも 春は忍び寄りぬ・・・♪
「カチューシャ」、若い頃みんなで歌った? 元はロシアの人々の愛唱歌です。

リンゴは中国・ヨーロッパ・北アメリカ、日本では青森県や長野県などで栽培されています。
すこし寒いところが適しているようです。花は5月初旬、待ちわびた春の到来を告げてくれます。

リンゴ農家は花が咲くと忙しい。まず花粉つけ。ミツバチが少なくなったので人の手で行います。
小さな実がつき始めると摘果、収穫する実の数を減らすことによって立派なリンゴに育てます。

害虫や病気から守るための農薬散布、除草、施肥、枝の誘引や剪定などなど・・・
一年間の絶え間ない手入れによって、あの真っ赤な、甘くて美味しいリンゴができるのです。

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        《つぼみは色濃く 開くと白くなる》

2009年05月09日

「ミツバツツジ」

桜の咲くころ、葉に先駆けて花をつけるので、株全体が紅紫色に見える。
花の終わった後に伸びだす葉が、ひとつの芽から3枚づつ出るので「三つ葉つつじ」という。

関東から関西にかけての日当たりのいい、やや乾燥した山地に自生する。
名古屋の東部丘陵地でよく見るのは、少し小ぶりなコバノミツバツツジである。

4月の終わりの休日に、富士五湖を巡り、富士山5合目までのドライブを楽しんだ。
少し高冷地だったので、まだ桜が満開。ミツバツツジもちょうど見ごろだった。

下はその証拠写真(?)。うまい具合に、雪をかぶった白い頂が写っている。
この日は霞がかかっていて不透明であったが、富士山を四方八方から眺めることができた。

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     《富士には ミツバツツジがよく似合う》

2009年05月12日

「ユズリハ」

春になって新しい葉が伸びると古い葉が落ちることから「譲り葉(ゆずりは)」と呼ぶ。
親子の世代交代が限りなく続いてお目出度いということから、正月の飾り物にも使われる。

葉の主脈が太くて弓に似ているので、「弓弦葉(ゆずるは)」が語源だという説もある。
“古(いにしえ)に 恋ふる鳥かも 弓弦葉の 御井の上より 鳴き渡り行く ”(万葉集)

天武天皇の皇子・弓削皇子が吉野に旅した時、父のかつての恋人額田王に送った歌である。
高さ10mほどになる常緑高木。本州の中部から沖縄にかけて分布する.

葉は葉柄が赤くて美しく、樹形は剪定しなくても整うところから、庭木としての人気も高い。
葉に含まれるアルカロイドは毒性で、時々、牛などの中毒事例が報告されている。

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    《先端が若い葉 垂れ下がっているのが昨年の葉》

2009年05月16日

「カラスノエンドウ」

エンドウ豆の、まだ未熟で柔らかい種子をグリーンピースという。
未熟な莢(さや)をそのまま食べるのはサヤエンドウである。“絹莢”として売られている。

カラスノエンドウは、“エンドウ”の名が付いているけれどもソラマメの仲間に入る。
茎が四角であることと、小さいけれども種子の“へそ”が長いところにその特徴が表れている。

原産地は地中海。古代、麦作が始まったころには野菜として栽培されていたという。
確かに若い実は食べられないことはないが、今では食材としては扱わない雑草である。

完熟少し前の実を腹側から割って中の豆を取り除き、付け根側を少し切り取る。
口にくわえて吹くと“CBB=シービービー”と鳴る。最も簡単にできる草笛である。

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《小さいけれども よくよく見ると綺麗な花である》

2009年05月20日

「木曾駒ケ岳」

中央自動車道を北上すると右に南アルプス、左に中央アルプスを見ることができる。
南アルプスは手前に伊那山脈が横たわっているので、雪をかぶった頭しか見えない。

一方、中央アルプスは天竜川沿いの田畑から連続して、山の頂までを見ることができる。
駒ヶ根市あたりにさしかかると、中央アルプスの名峰「木曾駒ケ岳・宝剣」が見えてくる。

三千メートル近いこの山には、ふもとの駒ケ根高原から専用バスに乗り・・・
途中の「しらび平」でロープウェーに乗り換えて、標高2600mまで登ることができる。

氷河時代に氷が削った圏谷「千畳敷カール」が鋭鋒宝剣岳の真下に広がっている。
ここは高山植物の宝庫。夏はお花畑、秋はナナカマドの紅葉を楽しむことができる。

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    《気軽に高山を楽しむことができるけれど 山を甘く見てはいけない》

2009年05月24日

「一人静」

なにを隠しましょう、このブログに間違いを見つけたのです。
昨年6月20日付「植物の名前」のページに添付した写真「ヒトリシズカ」は・・・

実は「フタリシズカ」の写真でした。“ここで、お詫びして訂正させていただきます。”
下の写真で左が「ヒトリシズカ」、右は間違えて貼りつけた「フタリシズカ」です。

だいぶ前に気づいていたのですが「ヒトリシズカ」のいい写真がなかったので今になりました。
この写真は香嵐渓で撮ることができました。カタクリの近くに咲いていたのです。

並べてみると違いは歴然です。何度も見たことがあるので間違えるはずはないのに・・・
たまたま「フタリシズカ」の花の穂が1本(2本のことが多い)だったので(と言い訳しています)

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  《自然の中の山野草は大切に!! 採取したり踏みつけたりはご法度です》

2009年05月29日

「のっぽさん」

春が過ぎ6月も近づいてくると、花壇にはノッポな花が目立ってくる。
このころになると、一年草のイネ科の植物も旺盛に繁茂してくるので・・・

それに負けないような、背の高い植物が増えるのかもしれない。
アリウム・ギガンチウム: ネギ坊主の親玉。子供の背丈ほどに伸び、ソフトボール大の花をつける。

ガウラ: 白い花をつけた長い柄が風に揺られる姿も面白い。別名「白蝶草」とも呼ぶ。
ラムズイヤー: 「羊の耳」。葉は白い毛でおおわれていて、ヒツジの耳を触るような感じ・・・

体の不自由な人たちとも一緒に園芸を楽しもうという「園芸福祉」でもよく使われる植物である。
花盛りの4・5月より個性的な花が多いのも6月である。庭にはどの季節も、尽きせぬ趣がある。

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             《カメラを持ったお客様が多いのもこの季節である》

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