« 2009年08月 | メイン | 2009年10月 »

2009年09月 アーカイブ

2009年09月03日

「真福寺文庫」

日本最古の歴史書「古事記」。そのもっとも古い写本が地元にあることを知る人は少ない(?)。
国宝「古事記(上・中・下巻3帖)」は、大須観音(真福寺)の「真福寺文庫」に所蔵されている。

真福寺文庫には国宝4点のほか、重要文化財「将門記」を含め1万5000点もの古典籍がある。
この御文庫は、慶長17年(1612)に岐阜県羽島市大須の地から移転したものである。

羽島大須の真福寺は、住職が書写したものなど貴重な典籍の存在が古くから知られていた。
家康は、川沿いにあるこの文庫が水難に会うことを危惧して、名古屋の城下に移したのである。

大須観音は賑やかな門前町とともに、名古屋ではもっとも親しまれているお寺である。しかし・・・
御文庫を訪れる人は少なく、木の看板だけが本殿左翼(東側)の一階にひっそりと掲げられている。

%E5%8F%A4%E4%BA%8B%E8%A8%98.jpg

《パソコンを買いがてら  一度覗いて見てください》

2009年09月06日

「ゆ」

昔は、自宅にお風呂をもつ家はまれで、夕方になると銭湯に通ったものである。
大きな湯船、タイル張りの壁面になぜか富士山の風景画が描かれている。

下駄をカラコロ鳴らしながら、洗面器にタオル・石鹸(固形)・下着を入れて行く。
まるで、かぐや姫「神田川」の世界ではないか。(作詞:喜多条忠 作曲:南こうせつ)

♪♪二人で行った横丁の風呂屋 一緒に出ようねって言ったのに いつも私が待たされた・・・♪
伊賀上野の町を歩いてみた。名古屋からJR関西線で約2時間。途中亀山で乗り換える。

藤堂高虎ゆかりの「上野城」や芭蕉の門弟服部土芳の居宅「蓑虫庵」などを見て回る。
したたかに汗をかいて、着替えたいと思ったところに見つけたのがこの「ゆ」である。

%E9%8A%AD%E6%B9%AF.jpg

            《タイムマシンを遡ったような景色》

2009年09月09日

「ドナウ川」

アルプス山脈の北側山麓、ドイツのシュヴァルツヴァルト (黒い森) から端を発する。
中央・東ヨーロッパの国々を西から東へと横断し、ルーマニアで黒海に注ぐ。

その延長は2860km。日本列島の長さ (北海道から沖縄まで) 3000kmにほぼ匹敵する。
17か国の雨を集める流域面積は約80万k㎡。なんと、我が国総面積の2倍以上である。

そんなに長い川なのに標高差はわずか700mほど、勾配はほとんど水平に等しい。
上流で大雨が降り、川から水が溢れる危険が予測されても、下流に到達するのは数日後となる。

ドナウ川の中間点にブダペストがある。左岸のペストは平坦地、右岸のブダは丘陵地である。
写真はペスト側から見たブダのお城。鎖橋で川を渡り、ケーブルカーで登ると宮殿に到達する。

%E3%83%96%E3%83%80%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%83%88.jpg

        《朝日に映える世界遺産のブダ城 午後では逆光になってしまう》

2009年09月12日

「二百回」

もう三日坊主とは言わせない。なにせブログが200回も続いたのだから。
2年前の11月初め、まわりの甘い言葉に乗せられてブログ発信を決意した。(大袈裟!)

しかし、もともと日記など長続きしたことのない私、きっと、すぐに後悔するだろうと考えていた。
まずネタが切れてしまう、文章が続かない、さらに根気も無くなるという体たらくである。

ところ予想外にも、あまたの読者(本当?)に支えられてここまで到達することができました。
それほど深く考えて付けたわけではありませんが、タイトルがよかったのかもしれません。

「ガーデンライフ(庭での生活)」という漠としたテーマ。ベランダ園芸や庭づくりから・・・
公園利用も海外旅行もありという幅広さである。そのかわりどこへ行くにもカメラは手離せない。

%E7%99%BE%E6%97%A5%E8%8D%89.jpg

    《百日草の花ふたつで二百日 なんちゃって!!》

2009年09月16日

「秋」

台風が過ぎ去ると、とつぜん、翌朝の空の色が変わる。雲が高くなる。秋なのだ。
ブルーボネットの景色もいつの間にやら変わりつつある。色が何となく黄色っぽいのである。

樹木の葉も、みどり濃い夏のような元気はない。草の葉も先の方が少しづつ傷んでいる。
秋風が吹き始めると人はセンチメンタルになる。なぜか詩人になってしまうのだ。

“けふ(今日)つくづくと眺むれば、悲(かなしみ)の色口(くち)にあり。
 たれもつらくはあたらぬを、なぜに心の悲める。” (「秋」上田敏訳詩集「海潮音」より)

日の長さが短くなるのを感じて花を咲かせる植物を 「短日植物」 (キクなど)という。
人間という生物にも体内時計が組み込まれていて、昼が短くなると “悲しくなる” のかもしれない。

%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%82%AD.jpg

《ハギ・ススキ・クズ・ナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウ・・・秋の七草》

2009年09月19日

「バット」

「200」といっても大違い、イチローの200本安打は前人未到の大記録である。
イチローがヒットを生む秘訣は、①動体視力・②打撃姿勢・③下半身が素晴らしいからだという。

天才と言われているけれども、それにも増して本人の努力によるところが大きいのだと思う。
それに加えて、9年間も続けられたのは大きな怪我をしなかったからであろう。

それも本人の努力に負うところが多い。日頃の節制、試合前の準備運動が人一倍だという。
野球のバットには、材に粘りがあって折れにくいトネリコ(アオダモ)の木が使われる。

バットに加工できるのは、7~80年生に育った太いトネリコである。ところが近年・・・
材木の調達がなかなか難しい。そこで野球界挙げてトネリコの植樹に取り組んでいるという。

%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%82%B3.jpg

   《沖縄から台湾にかけて分布するシマトネリコ このごろ庭木としての人気が高い》

2009年09月22日

「PPM」

パート パー ミリオン(Part per million)、濃度の単位で100万分の1のことである。
違うってば、ピーター・ポール&マリー。1960年代に一世を風靡したフォークグループのこと。

「500マイル」、「パフ」、「天使のハンマー」などを懐かしく覚えている人も多いことだろう。
当時私は大学生。ベトナム戦争が泥沼化し、日本では学生運動が真っ盛りだった時代である。

私の下宿はマージャン仲間の溜まり場だったけれど、時にはギターの練習場でもあった。
♪ドナドナドーナ ドーナ 子牛を乗せて♪ 夜遅くまで騒いでいて、よく叱られたものである。

今から10年ほど前、愛知芸文センターで来日コンサートが開催された。下宿のギター仲間を・・・
誘って聞きに行った。“スラリとした金髪のマリー”ではなかったが歌声は変わっていなかった。

%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%EF%BC%93-2jpg.jpg

《「花はどこへ行ったの?」 キッチンガーデンに咲くマリーゴールド》

【9月16日にマリーさんが亡くなられたとの報 ご冥福お祈りします】

2009年09月25日

「ムラサキシキブ その2」

花も実もじつに美しい紫色である。その名も麗しい「紫式部」と呼ぶ。
言わずと知れた「源氏物語」の作者の名前。王朝の気品漂う植物である。

写真は近縁の「コムラサキ」、ムラサキシキブよりもすこし小型の種類である。
左はお盆のころに花を撮影した写真。花は枝の元(写真では上)から順に咲いてくる。

1番下(枝先)はまだ固い緑色のつぼみ。2番目のつぼみは薄紫に色づいている。
3番目は満開。4番目は花が終わって茶色になっている。5・6番目は若い果実である。

そして右の写真は1ヶ月後の今日撮影。実がしっかりと紫色に色づいてきた。
この実は、冬になって葉が落ちてしまった後にも美しいまま残っている。

%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%AD%E3%83%96.jpg

《園内のジャパニーズガーデンにて 毎日歩いているので面白い写真が撮れます》
  
  【「ムラサキシキブ その1」は昨年10月28日のアーカイブを見てください】

2009年09月29日

「飛石」

飛石は歩く人の草履を濡らしたり、泥にしないための「舗装」である。
露地(茶庭)の地面をおおう蘚(こけ)や草花を踏みつけないための優しい造作かもしれない。

そうした「用」のためだけではなく、庭の「景色」づくりのためのアートでもある。
江戸時代の秘伝書には、“利休はわたりを六分、景色を四分に据え申し候”などと記されている

写真は犬山城近くの有楽苑、「国宝茶室如庵」から「有楽好みの井筒」へと向かう飛石である。
如庵を建てた有楽とは、戦国時代の茶匠・織田有楽斎(1547~1621)のことである。

信長の弟であり波乱の生涯を送ったが、晩年は武士を捨てて茶の湯を心の拠り所とした。
如庵も京都建仁寺から各地を転々としたが、この犬山の地に安住の地を得ることとなった。

%E9%A3%9B%E3%81%B3%E7%9F%B3.jpg

《茶室「如庵」は二畳半台目 その狭い空間で何を語り合ったのだろう》

2011年07月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

About 2009年09月

2009年09月にブログ「園長さんのガーデンライフ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2009年08月です。

次のアーカイブは2009年10月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。