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2009年10月 アーカイブ

2009年10月03日

「お月見」

今日10月3日は、旧暦でいう8月15日に当たります。
この日は「仲秋の名月」と呼んで、「十五夜」のお月様を愛でるのが古くからの慣わしです。
1か月後(今年は10月30日)には「後の月・十三夜」の美しい月も鑑賞するのです。

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写真は銀閣寺。室町幕府八代将軍の足利義政によって造営された山荘(東山殿)です。
手前の砂模様は「銀沙灘(ぎんしゃだん)」、盛り上げた砂は「向月台」というそうです。
月の夜には光を受けて銀色に輝き、お月見の一層の雅趣を掻きたてることでしょう。

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      《この絵は以前にも使用しました せっかく作ったので再利用です》

2009年10月06日

「延段」

飛石よりもさらに歩きやすく石を敷き詰めた園路を「延段(のべだん)」という。
切り石や表面の平らな自然石を組み合わせて趣向を凝らす。これも庭の用であり景色でもある。

京都桂離宮の「真の延段」は特に有名で、これだけを見ていても飽きないほどに美しい。
写真は伊賀上野の蓑虫庵。芭蕉の門弟服部土芳が貞享5年(1688)につくったものである。

庵開きに訪れた芭蕉が “みのむしの音を聞にこよ草の庵” の句を贈ったことからの命名という。
苔むした庭に、元禄時代の典型的な茶屋造り。「わびさび」の風情が漂う素朴な草庵である。

土芳は芭蕉没後も蕉風俳諧を広めるため、伊賀における道場としてこの庵を使用したという。
訪れたのは真夏だったけれど、うっそうと樹木が茂っているせいか涼しい風が吹いていた。

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      《こんな庭には 和服に草履がよく似合う》

2009年10月09日

「添景(てんけい)」

景を添える。日本庭園では、灯篭や手水鉢などがその役割を果たす。
西洋では「ガーデン・アクセサリー」という。飾り鉢や彫刻を用いる。

水墨画や風景画では、釣り人や四阿(あずまや)などを描く。点景ともいう。
いずれも漫然となりがちな風景を「添景物」により、おもむきを出そうとの手法である。

ブルーボネットの「ワイルドフラワーの里」には、高台に白い「ガゼボ」がある。
ガゼボとは「洋風の四阿」のこと。休憩所でもあるが視線を誘導する役割の方が強い。

写真は、「花の谷」の黄色いコスモスを眺めながら、遠くにガゼボを写している。
コスモスだけではどこの庭かわからない。添景物にはランドマークの意味もある。

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    《10月の目玉は黄色いコスモス イエローガーデンとイエローキャンパス》

【昨日の台風により樹木や草花が倒れましたが、早期に復旧し今日から開園しています】

2009年10月12日

「タデ」

「蓼(たで)食う虫も好きずき」 “辛い蓼を好んで食う虫があるように・・・
人の好みはさまざまで一概には言えない” というたとえ。

タデの仲間もいろいろあるけれど、この “蓼” はヤナギタデのこと。
他の種類と違って、ヤナギタデの葉を噛むととても辛いのだという。

芽生えの双葉は 「紅蓼」 「青蓼」 などと呼ばれ、刺身のつまなどに使われる。
いちばん馴染みの深いのはイヌタデ。道端や田の畔などにへばりついている。

おままごとで、花をほぐして赤飯に見立てた “アカマンマ” がこれである。
写真はオオケタデ。栽培もされるが、時々河原などに野生を見ることがある。

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       《信濃国分寺の三重塔を背景にパチリ》

2009年10月15日

「四コマ漫画」

前の総理大臣は漫画が大好きだったけれど、今度の人もファンだという。
私も学生時代には「巨人の星」とか「明日のジョー」などを欠かさずに読んだものである。

今も本棚には、「サザエさん」「小さな恋人」「シティーハンター」が全巻並んでいる。
「サザエさん」は、基本的に新聞連載であったから四コマ漫画である。

これは必ず「起承転結」になっている。私のブログの文章もおおむね起承転結である。
短い文章で自分の言いたいことを書こうとすると、これが一番いい形式なのだろう。

「起」では、その植物のことを読者の頭に思い浮かべてもらう。「承」でもう少し突っ込んで・・・
「転」はなるべく意外な方向へ持っていきたい。そして「結」。結局、たいした話ではないけれど。

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 《写真説明のひと言はおまけ 今回は「焼津のカツオ節」 ダジャレが多い》

2009年10月18日

「世界遺産」

1960年代、エジプトのナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムの建設計画がもちあがった。
このダムが完成すると、エジプトの古代遺跡「ヌビア」の神殿が水没することになる。

このことを憂いた心ある人たちの活動により、ユネスコが救済キャンペーンを開始し・・・
世界60か国が参加。技術的・学術的支援の結果、丘の上への移転により残すことができた。

この運動が契機となり、1972年に「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」が・・・
ユネスコ総会満場一致で成立する。現在、自然・文化・複合遺産を合わせて890か所に及ぶ。

この春のヨーロッパ旅行で、どうしても行きたい所があった。チェコのチェスキー・クルムロフ。
南ボヘミアの小さな都市。クルムロフ城を始めとする優れた建築群が世界遺産に登録されている。

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       《城壁の丸窓から眺めた美しい街並み》

2009年10月22日

「モザイカルチャー」

「モザイク」と「カルチャー」を合体した造語。 “花と緑の立体アート” と定義される。
ツゲやヒバの樹木を刈り込んで鳥などの造形物をつくる「トピアリー」とは作り方が異なる。

あらかじめ金属フレームで形をつくり、表面に取り付けたマットに植物を植え込んでいく。
現在、浜松のフラワーパークで、「モザイカルチャー世界博2009」が開催されている。

歴史的には近世ヨーロッパではじまり、ルネッサン期に各地に定着したという。
博覧会は、西暦2000年に開催されたカナダ・モントリオールが最初で、今回が4回目である。

人物、恐竜、果物といった立体的なものや、平面的な壁画など約100点が展示されている。
その中でも、経験豊かなモントリオール市の出展作品は秀逸で、人々の目を引きつけていた。

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       《他所の宣伝! でも帰りにブルーボネットに寄ってください》


2009年10月25日

「南ボヘニアの城下町」

チェコ南部のボヘミヤ地方、オーストリアとの国境近くにこの美しい町はあった。
「チェスキー・クルムロフ」。 “川がS字に曲がるところ” を意味する城下町である。

海外旅行では恒例となっている早起き散歩 「街並みウォッチング」 に出かけた。
どうしてこんなに美しいのだろう。家それぞれの形は違うけれど、どこか調和がとれている。

赤褐色の瓦にベージュ色の壁。勾配がきついので屋根裏に部屋を持つ家が多い。
川に向かう斜面地に樹林が残っているせいか、うらやましいほど緑豊かである。

透き通った水とともに、川沿いに植えられたバラがここに住む人たちの心を表している。
できるだけ余分なものを取り去ること、それが町を美しくする術(すべ)である。

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         《川への転落防止柵やゴミ箱のデザインにもご注目!》

2009年10月27日

「川風」

川は遮るものがないので、風が吹き抜けていく。「風の道」という。
京都祇園「鴨川の床」は、夏の宵、川風で涼みながら食事を楽しむしつらえである。

四方を山で囲まれた京都盆地は蒸し暑い。床は人々が長年のうちに獲得した知恵であろう。
チェスキー・クルムロフは丘の上にお城が、川沿いの平地に教会と街がある。

「急峻な山城」と「平地の教会」の組み合わせは、ヨーロッパの町共通のパターンである。
他民族による容赦ない侵略を防ぐには、防御の堅い山頂にお城を築く必要があったのだろう。

戦争のない平常時には、教会前の広場を中心としたお店や住宅が日常生活の場である。
写真のレストランは、川沿いのベランダに食卓が並んでいて「床」と同じように涼しげである。

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           《窓辺や手すりはハンギングバスケットで飾られている》

2009年10月31日

「ワイルド」

“わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい” だいぶ前に流行った「ハム屋さん」のCMです。
勉強はできるけれどひ弱な子供が多い、という世相を風刺したところが受けたのかも知れません。

花にも、人が丹念に手入れしないと綺麗に咲かない種類がありますが・・・
自然に放置しておいてもうまく咲く「ワイルド」な植物もあります。

ブルーボネットの「ワイルドフラワーの里」は、そんな植物の組み合わせで構成する花壇です。
冬を迎える少し前に40種類ほどのタネを混ぜ、地拵えした畑に撒きます。すると・・・

3月ごろに芽を出し、後から後へと咲き続けるのです。秋のコスモス、最近は背丈が低くて・・・
お行儀のよい品種もありますが、風に吹かれて咲き乱れる姿に風情があるように思います。

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           《秋晴れの中 のんびり散策するファミリーも多い》

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