回遊式日本庭園では、園路を移動しながらいろいろな風景を眺めることができる。
道を曲がるたびに新しい景色を発見したり、変わった角度からの樹木や添景物を見ることができる。
園路そのものも鑑賞の対象になる。「飛石」 や 「延段」 も、美しさが重要であることは前に書いた。
「橋」 は、流れや池など水面の上を渡るという、普通とは異なる “劇的な場面” である。
左右には遮るものもなく、水面や対岸、池に向かって張り出した樹の姿などが見える。
石橋、板橋など橋を構成する材料も多様である。写真は神戸相楽園の美しい土橋である。
土橋は石積みなどの橋台から、マツやクリなど腐りにくい木の桁をかけ、その上に横木を乗せる。
表面は土や三和土のたたきなどで舗装する。見た目にも柔らかく自然に溶け込んだ橋ができ上がる。

《見え隠れの道の向こうに 何が現われるのか胸がときめく》
