意地悪じいさんが叩き割り、かまどでくべてしまった 「臼」 の灰を正直じいさんはもらって帰った。
その灰を枯れ木に振りかけると桜の花が一斉に咲いたという。昔話 「花咲かじいさん」 である。
絵本には、桜の木に登ったお爺さんが、手に持った籠から盛んに灰を撒く姿が描かれる。
しかし私は、灰を振りかけたのは枯れ枝にでなく、根元に撒いたのだと思えて仕方がない。
昔から 「草木灰」 は作物の肥料として使われてきた。カリ分が多くリン酸や微量要素も含んでいる。
カリは 「根肥」 ともいわれ、茎や根の成長に欠かせない。リン酸は 「実肥」 といわれ・・・
開花や結実を促進する。桜の根に施せば、見事な花を咲かせること請け合いである。
灰は、かつては囲炉裏や火鉢、焼き物の釉薬などいろいろな用途に使われていた。

《炭火に南部鉄の鉄瓶 懐かしい風景である》
