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2010年03月 アーカイブ

2010年03月01日

「紙」

コンピューターの発達で “ペーパーレス時代到来” とは言うけれど、紙のない生活は考えられない。
朝起きて最初にするのは、まず新聞を読むこと、そしてトイレ (失礼!)。

地下鉄での通勤では文庫本を読み、車内吊りのポスターで情報を仕入れる。
仕事はほとんどパソコンで行うけれど、コピーやファックスに紙は必須である。

人類文明の中で文字と紙の発明は、記録と伝達の手段として最も重要なものであったのだろう。
紙は古代中国で発明された。木や草の繊維をほぐして水に溶かし、すのこや網などで漉く。

和紙はコウゾやミツマタなど樹皮の繊維、洋紙は木材のセルロースを原料とする。
紙が発明される以前には、エジプトではパピルスに、日本では板の木簡に文字を記していた。

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2010年03月04日

「米」

米は日本人の主食。稲作は、我が国では弥生時代 (BC3世紀~AD3世紀頃) に始まったという。
BC3世紀といえば、中国では 「秦の始皇帝」 が国を統一し、その後に 「漢」 が成立した時代である。

そのために中国南部・揚子江流域に成立していた稲作・漁労を中心とする長江文明は・・・
秦・漢など北部の黄河流域で発達した強大な国家により、強い圧迫を受けることとなる。

移動を余儀なくされた稲作農民は、一部は揚子江をさかのぼって雲南省などの高地に移住し・・・
一部はボートピープルとなって長江を下り、東シナ海を渡って北九州に安住の地を求めたという。

ちょうどそのころは地球の寒冷期に当ることから、日本列島の河口の三角州は干上がっており・・・
水田をつくるのに格好な平坦地が供給されたのだという。   古代史の “ひとくさり” でした。

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          《奈良・平城宮跡近くの水田 稲刈りの終わった晩秋の風景》

2010年03月08日

「ミモザ」

1904年の今日、ニューヨークの女性労働者たちが、婦人参政権を要求してデモを行いました。
このことが発端となって各地で女性の権利獲得のための運動が巻き起こり・・・

ついには国連が、1975年から、3月8日を 「国際女性デー」 と定めたのです。
イタリアでは、この日に男性が日ごろの感謝を込めて、女性にミモザの花を贈ります、

そのためこの日は 「ミモザの日」 とも呼ばれ、街中にミモザの花が溢れるといいます。
ミモザとは、オーストラリア原産のアカシア (フサアカシア、ギンヨウアカシア) のことです。

ブルーボネットの冬は寒くて北風が強いので休園し、施設の修繕や花の植栽などを行います。
3月に開園して最初に咲く木の花がミモザです。入り口広場に花開いていてお客様をお迎えします。

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   《日本の男性は女性に花を贈ることが苦手? でも今日はぜひ !! 》

2010年03月11日

「木・林・森」

お気づき (?) のように、灰・土・鳥・紙・米と漢字一文字の話を続けてきました。
今回は、木・林・森の3つをまとめて語りたいと思います。

「木」 は、幹に枝が生え、根が張っている状態を表す象形文字。喬木 (高木)、灌木 (低木) の総称。
「林」 は、広辞苑によれば “生(はやし)” の意味で、“樹木の群がり生えた場所” を指す。

「森」 は、“樹木の茂り立つ所” であるが、“神霊のよりつく樹木の茂った霊域” の意もあるという。
“稲作以前” (弥生時代以前の縄文時代) には、平野でなく山や森が人々の生活の中心であった。

鹿や猪を狩猟し、栗やドングリを採集するだけでなく、焼畑や常畑で雑穀を栽培していたという。
森を崇めるのは “森は生活を支える大切な存在である” という精神が今も続いているからであろう。

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          《緑色はスギ・ヒノキ 金色に輝くのはシイノキの花》

2010年03月14日

「白い花 その2」

三重県紀北町に 「古里温泉」 という、まだ比較的新しい温泉街がある。
尾鷲より少し北、熊野灘を望むリアス式海岸、風光明媚な海沿いのリゾート地である。

もともと、温暖な気候を利用して、ミカンの段々畑が山の斜面につくられている。
今、この温泉の民宿街を 「白い花咲く ふるさと温泉」 にしようという活動が始まりつつある。

遠路はるばる訪れるお客さまに、いい思い出をつくっていただこうとの気持である。
町の会長さんを始め、民宿の女将さんや後継者の青年たちが勉強を重ねている。テーマソングは・・・

♪♪白い花が咲いてたふるさとの遠い夢の日 さよならと云ったら黙ってうつむいてたお下げ髪  
 悲しかったあの時のあの白い花だよ♪ (寺尾智沙作詞 田村しげる作曲 「白い花の咲くころ」 )

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《その町のシンボルフラワーを一種類に決めず 色で統一しようという作戦である》

2010年03月18日

「天平の甍」

もう20年も前のこと、名古屋市内の百貨店で 「東山魁夷の障壁画展」 を見たことがある。
奈良・唐招提寺が 「御影堂」 を移築するに際して、東山魁夷に襖絵の制作を依頼したのである。

御影堂には、唐招提寺を開いた 「鑑真和上」 の肖像彫刻 (国宝) を安置することになっていた。
襖絵には、“鑑真の故郷中国と日本の風景を奉納して御霊を慰める” という趣旨が込められている。

展覧会場には、実物を描く前に試作された元図 (10分の1の大きさ?) が展示されていた。
「濤声」16面には日本海の岩礁に打ち寄せる荒波が描かれていて、苦難の渡航を思い起こさせる。

「山雲」10面は霧にかすむ杉林。薄い絵具を刷毛で繰り返し塗る東山魁夷独特の画法である。
別室で複製の版画を販売していた。それなら買えるかもと思ったけれど、とても無理な値段だった。

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         《左は御影堂の玄関 右は鑑真和上の御廟を囲む築地塀》

    【今年は平城京遷都から1300年 奈良では記念イベントが開催されている】


2010年03月22日

「平城宮」

今から1300年前の西暦710年、「平城京」 に都が移された。日本史で年号を覚えるのに・・・
「710 (南都) きれいな平城京」 とか 「奈良の710 (納豆) 平城京」 などと言いませんでした?

唐の都 「長安」 に倣ったといわれる整然とした街並みは、東西6.3km南北4.7kmにも及ぶという。
その北の端に、天皇のお住まい内裏や儀式・行政を行う外朝からなる 「平城宮」 が置かれていた。

約120haもある広大な遺跡は世界遺産にも登録され、長期にわたる発掘調査が行われている。
南端にある朱雀門は1997年に完成し、最北の大極殿はこの1300年祭に合わせて復元された。

大極殿は当初のものと再遷都後のものの2か所があったようで、写真は第2次の建物の礎石である。
今、この城都の跡に立つと、日本建国初期に人々が思い描いた夢がふつふつと蘇ってくる。

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《遠く西方に見えるのは 「生駒山」  さらにその西に大陸への窓口 「難波津」 (大阪) がある》

2010年03月26日

「塔」

「氷の微笑」 (1992年) は、女優シャロン・ストーンを一躍有名にしたハリウッド映画ですが・・・
「凍れる音楽」 というのは、奈良・薬師寺東塔 (国宝) の美しさを褒め称えた表現です。

写真で見るように一見六重の塔に見えますが、実は三重の塔なのです。それは、各層に・・・
「裳階」 (もこし) という小さな屋根があるためで、この律動感が美しさを醸し出しているのです。

薬師寺の伽藍は、中門・金堂・講堂が中央に並び、金堂の手前東と西に二棟の塔が建っています。
西塔は最近再建された新しい建物ですが、東塔は創建当時から1300年の歴史をもつといいます。

塔の上層部を 「相輪」 といいます。その先端には塔が火災に合わないようにと 「水煙」 (すいえん)・・・
が祀られています。その透かし彫りに、美しい天女の笛を吹く姿が描かれているのです。

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     《薬師寺東塔》         《相輪上部の水煙》    《水煙に透かし彫りされた飛天》

2010年03月29日

「道」

私の好きな絵の1枚に、東山魁夷の 「道」 があります。
昭和25年の第6回日展に出品され、東山画伯の代表作となった作品です。

縦長の画面の中央に、野原を貫く一本の道だけを描いた大胆でシンプルな構図・・・
その絵と全く同じような道に出会いました。とある梅林を歩いているときのことです。

両側の草地になった土手といい、真っ直ぐの道が遠くで右に曲がる様子といい・・・
私の目に残っている 「道」 の絵にそっくりだったので、思わずシャッターを切りました。

池のスイレンを見るとモネの絵を思い、カラマツの林を歩くと白秋の詩を思い出します。
秋に枯れ葉が散るとイヴ・モンタンのシャンソンが・・・どうも単純な頭脳のようです。

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《曲った先はどこへ行くのだろう? 何が見えるのだろう?》

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