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2010年05月 アーカイブ

2010年05月02日

「大名庭園 その2」

尾張二代藩主光友は、家督を長男綱誠に譲った後、大曽根に隠居所を造営する。
「大曽根御下屋敷 (おしたやしき) 」 という。現在の東区徳川町に位置していた。

その跡地の一部が、徳川園 (美術館、蓬左文庫および庭園) として公開されている。
光友の当時は、江戸 「戸山荘」 同様の広大な敷地 (約44ha) にお屋敷と庭園があった。

庭園内の池泉には、舟遊びに使う16挺立の舟が浮かべられていたという。
現在の徳川園は、都市公園と徳川美術館敷地を合わせても約6haほどである。

平成16年秋、新たな日本庭園が築造された。この地は熱田台地の北東端に位置している。
台地の上部と斜面はシイノキなどの照葉樹林、下部の沖積層には海に見立てた池が整備されている。

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   《牡丹の名所としても知られている ゴールデンウィーク前後が見ごろ》

2010年05月05日

「鯉」

コイは清流だけでなく、池や沼にも生息することができるほど生命力の強い魚です。
急流をさかのぼり、竜門の滝を泳ぎ切ると竜になって天に登ると言われています。

この話は 「後漢書」 に語られる故事で、立身出世のための難関 「登竜門」 という諺もうまれました。
五月晴れの空に舞う鯉のぼりは、元気で賢い子に育ってほしいと願う親の気持ちを表しています。

「暴れ天竜」 とも呼ばれるほど激しい流れの天竜川は、まさに竜というに相応しい川です。
天竜峡駅近くの 「天竜下り乗船場」 にたくさんの鯉のぼりが飾られていました。

♪♪天竜下れば しぶきに濡れる♪ ガイドさんの歌声と、船頭さんの見事な櫂さばきで下ります。
流れが穏やかなところでは船を止めて投網を打ち、捕りたての魚を網焼きにしてくれます。

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             《山に目を移すと 新緑がまぶしいほどです》

2010年05月08日

「新緑」

俳句の季語に 「山笑う」 というのがあるそうです。
山の木が一斉に芽を吹く春、まぶしいばかりの若葉を見事に言い表した言葉です。

「故郷や どちらを見ても 山笑う」 明治を代表する俳人・正岡子規が詠みました。
今の季節、少し郊外に出ればどこにでも “微笑む山” に出会うことができます。

153号線は、かつて 「塩の道」 とも呼ばれ、飯田方面へ塩や魚を運んだ街道です。
矢作川を越えたあたりから山路となり、車窓から若葉の美しい山々を見ることができます。

写真は香嵐渓。紅葉の名所ですが、飯盛山の素晴らしいのは秋だけではありません。
カタクリの咲く早春も、数多くの山野草が花開く夏も、そして若葉の今も。

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                 《秋ほどの渋滞がないのも快い》

2010年05月11日

「雌雄異株」

ツツジの花を観察すると、花の真ん中に1本の雌しべがあり、その周りに何本かの雄しべがある。
このように、雄しべと雌しべの両方をもつ花を 「両性花」 と呼ぶ。

これに対して、同じ木に、雄花と雌花とが別々に咲くクリなどは 「雌雄異花」 という。
さらに、雄の花をつける株と雌の花をつける株が別々の種類は 「雌雄異株」 と呼ぶ。

愛知県の県木ハナノキは、雌雄異株である。雄の木は、花は咲くけれども実はならない。
雄の木だけを見て “花ばかりで実のない木” と思いこみ、「ハナノキ」 と名付けられたとの説もある。

珍しく、実がいっぱいついているハナノキを見た。去年、花の時期に訪れた足助の町である。
2枚の羽根のついた実はカエデ科の特徴。冬には竹トンボのように遠くへ飛んでいく。

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        《実も薄ピンクに染まって美しい》

2010年05月14日

「屏風」

私の好きな美術品のひとつに、尾形光琳の 「燕子花 (かきつばた) 図屏風」 がある。
光琳といえばもうひとつ 「紅白梅図屏風」 も素晴らしく、いずれも国宝に指定されている。

知立市三河八橋の無量寿寺は、在原業平ゆかりの地で、カキツバタの名所になっている。
境内の日本庭園には約5千㎡の池があって、3万本もの花が紫一色に咲いている。

その群落を写した写真をトリミングすると、まるで 「屏風」 のように見えるではないか。
光琳がこの地を訪れたかどうかは知る由もないが、伊勢物語の 「八橋」 を踏まえているという。

国宝 「燕子花図屏風」 は、東京南青山の根津美術館に収蔵されている。私は二度・・・
この美術館を訪れているが、カキツバタの季節限定で出展されるこの絵は、まだ見たことがない。

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              《小雨の日くらいが 花にも風情があってよい》


2010年05月18日

「額」

このごろの新幹線の窓は小さくて丸く、まるで飛行機の窓のようである。
つい最近までは広くて四角だったので、窓から見える景色を楽しく眺めたりできた。

さらに時代をさかのぼれば、駅弁などを買い込んで、のんびりと旅を満喫したものである。
確かに、出張や帰省の目的は旅先にあるのだから、早く到着することが大切かも知れない。

しかし、旅行は途中のプロセスも大切で、車窓から見える景色も旅の重要な要素である。
15年後にはリニア新幹線が開通するという。超高速の列車から景色はどのように見えるのだろう。

島根県の足立美術館は、美術品のコレクションだけでなく、庭園の素晴らしさでも有名である。
長い回廊の曲がり角のところに、大きなガラス窓があって、お庭が見事な一幅の絵になっていた。

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   《手前の大木の幹がシルエットになっていて 近景、遠景、借景を引き締めている》

2010年05月22日

「芽」

植物は自分の生育に都合の悪い季節には、休眠をすることにより耐え忍ぶという性質がある。
土地によっては雨の降らない乾季だったり、日本の場合は寒くて乾燥する冬季がそれに当る。

一年草では植物体は枯れてしまい、タネの形で越冬する。宿根草は暖かい土中の芽で冬を越す。
樹木の多くは、新芽が固い 「芽燐」 (うろこ状の特殊な葉) に包まれて春を待つ。冬芽と呼ぶ。

芽は、成長したときに葉となる 「葉芽」 と、花になる 「花芽」 に分かれることがある。
また、花になる芽と葉になる芽を一緒に包みこむ場合もある。「混芽」 という。

暖地の照葉樹林に分布するタブノキは、枝の頂部につく卵型の大きな冬芽が特徴である。
これは 「混芽」 で、4月になると芽燐が脱落して、中から花と葉が同時に伸び出してくる。

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          《左が冬芽の状態 右は葉と花が伸びた姿》

2010年05月29日

「枝」

樹木は、根・幹・枝で構成され、枝に花や葉がつく。枝は花や葉を支えるとともに・・・
根からの水や肥料分を葉に、光合成でできた養分を幹や根に送るパイプの役目も果たしている。

山地に生えるヤマボウシ (ハナミズキと同じ仲間) の枝は 「長枝」 と 「短枝」 に分かれている。
枝の先端の芽の中には両方が入っていて、長枝はグイグイと伸び短枝はほとんど伸びない。

上の写真は6年分の枝が写っていて、右から1年生、2年生・・・6年生までの短枝が並んでいる。
短枝は伸びないとはいうものの、1年生から6年生まで少しづつ長くなっているのが見てとれる。

花は充実した短枝の先に咲く。短枝が整然と並んでいるので花も見事に1列に並ぶこととなる。
下の写真は満開のころ。4弁の白い花は実は 「苞」 で、本当の花は真ん中にある緑色の球である。

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     《理屈っぽくて ちょっと解りにくい話しでした?》

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