「夕陽」
“夕ぐれの時はよい時。かぎりなくやさしいひと時。” と詠ったのは堀口大学である。
詩人で仏文学者でもある大学の、初めての詩集 「月光とピエロ」 (大正8) に所収されている。
この詩は、一日のうちの夕暮れだけでなく、人生の晩年のことも語っているのではと感じていた。
私も、ようやくそのような年齢にさしかかり、改めてこの詩の良さを受けとめられるのである。
この春、長年の念願叶って出雲大社の参拝ができた。そして、さらにその先端の日御碕を訪ねた。
日御碕神社にお参りし、岬の灯台を見て宿へ向かう途中、写真のような美しい夕陽に出会った。
この日は朝早くに家を発ち、8時間も電車を乗り継ぐというハードスケジュールだった。
宿に着いたら温泉に入り、新鮮な魚と地酒で・・・私の “夕ぐれのひと時” とはこの程度のこと?

《岬の西には日本海 さらにその先には朝鮮半島がある》








