“朝顔に つるべ取られて もらい水” これも加賀千代女の俳句です。
“つるべ” と言っても、落語・お笑いの 「鶴瓶」 のことではありません。
昔、井戸から水を汲み上げるのに使われていた 「釣瓶」 のことです。
滑車から吊り下げられた縄の両端に桶が付いていて、ここに水を入れて引きあげるのです。
夏の朝、炊事のための水汲みに井戸場へ行ったのでしょう。ところが、なんと・・・
「釣瓶」 にアサガオが巻きついて花を咲かせているではありませんか。 (花は想像)
心やさしい千代女は、アサガオのツルを切るのが忍びないので、お隣に水をもらいに行ったのです。
水道の完備した現代では井戸自体が稀ですし、ましてや釣瓶を見るのは困難なことです。

《写真がないのでパソコンで描いた “ポンチ絵” でお許しください》
