“寄らば大樹の陰” という諺は、“長いものには巻かれろ” と同じような意味で・・・
“権力者に従っていれば得をする” といったイメージである。あまり好きな言葉ではない。
しかし本物の大木の近くに寄ると、なにか “霊” のようなものを感じて心落ち着くものである。
その気分は単なる雰囲気ではなく、裏付けとなる何らかの根拠があるように思われる。例えば・・・
何百年も生きているということは、ここが火災や水害のない安全な場所だからであろう。
長い歴史の中では、伐採して売り払らわれ、建築用材にされるといった危機があったかもしれない。
そこに住む代々の人たちの、自然や植物や土地に対する優しい心根が透けて見えてくる。
写真は長野県下伊那郡根羽村の 「月瀬の大杉」、長野県第一の巨木で天然記念物になっている。

《根元を踏み固めないための柵 これが優しい心づかいである》
