« 2010年08月 | メイン | 2010年10月 »

2010年09月 アーカイブ

2010年09月01日

「ナラ枯れ」

このごろ丘陵地や山地で、コナラやアベマキが枯れているのを見かけませんか?
かつて (今も) マツが日本中の広い範囲で枯れました。「マツ枯れ病」 といわれ・・・

原因は 「マツノマダラカミキリ」 が媒介する 「マツノザイセンチュウ」 でした。
今度の被害木はナラ類やカシ類など、いわゆるドングリのなる仲間です。

原因がだんだん解ってきました。「カシノナガキクイムシ」 がナラの木部に食い込みますが・・・
そのときに 「菌」 (糸状菌=カビ) を内部に持ち込むのです。マツ枯れとよく似た現象です。

これまで日本海側で広くまん延していましたが、いよいよこの地域にも広がってきたようです。
カシワの木も被害を受けます。端午の節句に柏餅が食べられなくなったらどうしましょう。

%E3%83%8A%E3%83%A9%E6%9E%AF%E3%82%8C%EF%BC%92.jpg

                  《もっと深刻な問題です!》

2010年09月04日

「高山植物」

久しぶりに木曽駒ケ岳に登りました。登ったと言ってもロープウェーで海抜2600mまで行き・・・
千畳敷カールの辺りを歩いただけなので、とても登山などと言えるようなものではありません。

それでも切り立った岩肌やハイマツの海が見えますし (霧のため宝剣岳は見えなかった)・・・
お花畑はきれいに咲いていましたので、“高山の魅力” にちょっとは触れることができました。

登山道を少し登るだけですぐに息が切れます。日頃の運動不足や年齢のせいでしょう。
高い山は気圧も低く、酸素の量も少ないのです。むかし登ったからといって過信は禁物です。

霧が深かったので良い写真が撮れるか心配でしたが、近距離の撮影には何も問題はありません。
約30種類の高山植物の写真が撮れました。名前がすぐに出てこないのも年齢のせいなのでしょう。

%E9%AB%98%E5%B1%B1%E6%A4%8D%E7%89%A9.jpg

  《ハクサンイチゲ ヨツバシオガマ ウサギギク ハイマツ ミヤマクロユリ》

2010年09月07日

「高木限界」

ずいぶん昔のこと、北アルプス常念山脈の名峰・蝶が岳 (海抜2664m) に登ったことがある。
上高地から梓川に沿ってさかのぼり、横尾谷から右に曲がって、かなり急な山道を登る。

坂道は尾根に向かって、ほぼ真っ直ぐ登っていく。(もちろんつづれ折れになっている)
周りは亜高山帯の針葉樹林、背の高いモミやツガの仲間、そしてカラマツなどの林である。

3時間ほど薄暗い森林を歩いていると突然明るくなる。高い木がなくなってしまうのだ。
ハイマツやナナカマドなど、地面を這うような低木や高山植物だけになる。高木限界という。

これは温度や風、積雪や土壌などの環境が、高い木の生育を許さないのが理由である。
中部地方の山岳地帯では、海抜2500mほどのところにこの境界線が表れる。

%E9%AB%98%E6%9C%A8%E9%99%90%E7%95%8C.jpg

         《富士山のスバルライン5合目 海抜2300メートル》

2010年09月11日

「忍耐」

“石の上にも三年” という。“冷たい石の上でも3年も座り続けていれば温まってくる”・・・
という意味から転じて、“たとえ辛くても、がまん強く辛抱すればやがて報われる” というたとえ。

アイルランドの西海岸 “地の果て” の石灰岩台地は、むき出しの岩盤と厳しい気候である。
植物は岩の割れ目などわずかに土のあるところでしか生育できない。まるで高山帯のように。

それでも一本の灌木を見つけた。海からの厳しい風のため、傾いた “いびつ” な形をしている。
よく見ると根元にこんもりと土を抱えていて、そこから生命を維持するだけの水と養分を得ている。

薄い土壌の上に落ちた種が芽生え、風に吹かれて飛んできたわずかな土を枝と根とで摑まえ・・・
そこに根を張り枝を伸ばし、さらに土を摑まえ根を張り・・・なんだか萩原朔太郎の詩のよう!?

%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%EF%BC%92.jpg

      《高木限界は緯度が上がるに従って 高度が下がってくる》

2010年09月15日

「出版」

とうとう並びました。栄の有名書店の二階、棚の端っこですが確かに置いてあるのです。
自分の書いた本が売り出されるなどとは思ってもみないことでしたので大感激です。

自費出版ですから思い切りが必要でしたが “40年働いて、たいした贅沢もしなかったのだから”
という妻の優しい言葉と、“売れなかったらどうしよう” という私の迷いに対して発した娘の一言・・・

“売れ残ったら、お父さんのお葬式の香典返しとして配るから大丈夫” という温かい言葉 (?) に
“なるほど” といたく感心してしまい、この大それた愚行に邁進することとなった次第です。

このブログをスタートした平成19年11月から平成21年3月までの約150回分を掲載しました。
文字の大きさや形、写真のレイアウト、表紙のデザインなど満足できる仕上がりになりました。

%E4%B8%B8%E5%96%84%EF%BC%92.jpg

《もし目の前で買い上げてくれる人がいたら 表彰状を差し上げたい気持ちです》

2010年09月18日

「ブラックベリー」

「ベリー」 というのは、固い殻に覆われる 「ナッツ」 と違って、やわらかい小果実のことをいう。
普通のイチゴは 「ストロベリー」、木苺の仲間には 「ラズベリー」 や 「ブラックベリー」 がある。

これらはバラ科に属する植物であるが、「ブルーベリー」 というのはツツジ科の仲間である。
日本でいうと 「スノキ属」、東山などにも自生するウスノキやナツハゼもこの仲間であり・・・

北アルプスなどの高山で登山者が好んで口にするコケモモやクロマメノキも含まれる。
「ブラックベリー」 は中南米原産、アメリカなどで改良が進んだキイチゴの品種群である。

黒く実った果実はそのままでも食べられるが、少し酸っぱいのでジャムにして食べることが多い。
半つる状に伸びる品種があり、フェンスなどに絡ませると収穫だけでなく綺麗な垣根にもなる。

%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%EF%BC%92.jpg

      《キッチンガーデンの木柵に絡んでいる》

2010年09月21日

「ハマナス」

♪♪知床の岬に ハマナスの咲くころ・・・♪ また古い歌!?(「知床旅情」 森繁久弥作詞作曲)
ハマナスは東アジアの温帯から亜寒帯に分布、日本では北海道の海岸の砂地などに自生する。

赤い実を “浜の梨” に見立てて 「ハマナシ」 と呼んだ。“シ” が “ス” に訛って「ハマナス」。
熟した実は食べることができる。少しの甘みと酸味があるというがまだ試したことはない。

写真はシーサイドガーデンで撮影した。花を見ればバラの仲間だと気付いていただけるだろう。
最近では園芸用に改良した品種もあり、庭園などで見かけることも多い。白花のものもある。

真夏の北海道を車で回ったことがある。旭川から網走、そして日本の東端 「知床岬」 まで。
砂浜に群生するハマナスを写したいと願ったが、藪の中に生える数株しか見つけられなかった。

%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%8A%E3%82%B92.jpg

   《野生の植物は花や葉、実のバランスがいい》

2010年09月25日

「エゴノキ」

全国の野山に自生する5~6メートルの小高木。水湿を好むので明るい谷間などに良く育つ。
5月ごろ、房になった白い花を下向きにつける。下から光を透かして見上げると清楚で美しい。

葉は小ぶり、枝も繊細で気品がある。株立ちなどを植えると野趣に富んだ庭になる。
果実は2センチほどのだ円形、白い粉をふいたような色で花同様に垂れさがる。

果皮に有毒のサポニンを含むため、口に入れると (入れないほうがいい) “エグい (エゴい)”。
昔はこの実を川でたたきつぶし、その毒で魚を麻痺させて捕獲する漁法があったという。

花や実が付いていない時期、特に落葉期にはこれといった特色がないので見分けにくい。しかし・・・
ひとつだけ決定的な特徴がある。冬芽にサブの芽 (これを副芽という) が重なることである。

%E3%82%A8%E3%82%B4%E3%83%8E%E3%82%AD.jpg

         《ジャパニーズガーデンに数株植えられている》

2010年09月29日

「ひまわり」

久しぶりにニュースで名前を聞きました。「ソフィア・ローレン」、往年のイタリア大女優です。
今年、第22回 「高松宮殿下記念世界文化賞」 の演劇・映像部門に選ばれました。この賞は・・・

優れた芸術の世界的な創造者たちを顕彰するもので、(財) 日本美術協会が主催するものです。
ソフィア・ローレンはアカデミー賞主演女優賞を獲得するなど、多くの映画で活躍していますが・・・

その中でも、70mm大作 「エルシド」 とマストロヤンニと共演した 「ひまわり」 が印象的でした。
「ひまわり」 は第二次世界大戦で引き裂かれた夫婦の、悲しい別離を描いた作品です。

地平線にまで広がるヒマワリ畑と、ソ連に向かう汽車での別れのラストシーンが忘れられません。
ヨーロッパの農地では、まだ麦畑とトウモロコシ畑しか見ていません。いつかヒマワリの季節に!!

%E3%81%B2%E3%81%BE%E3%82%8F%E3%82%8A.jpg

              《写真に写りたいためか 全員こちらを向いている》

2011年07月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

About 2010年09月

2010年09月にブログ「園長さんのガーデンライフ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2010年08月です。

次のアーカイブは2010年10月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。