2022年6月15日
令和4年5月7日(土)8日(日)、名古屋港ワイルドフラワーガーデン“ブルーボネット”の開園20周年を記念して「山野草展」を開催しました。
長年草もの盆栽を作っている「草CLUB」の作品140点以上を展示した、特別企画展です。
素朴な草花が語る「器の中の小さな自然」。
多くの皆さまに楽しんでいただいた「感動」と「癒し」の2日間でした。
山野草とは・・・。
山野草は、山や野原などで見かける、自生している草花で、雑草とは異なります。
また山野草は、暑さや寒さ、そして雨風に耐えた力強さがあり、派手さはありませんが、素朴な美しさがあります。
育てるには、自生状況や種類を考える事。
季節の移ろいを感じ、心豊かにさせてくれる山野草です。
サラサドウダン、ハゼ、イヌビワの枝ものにヘビイチゴを添えた作品。左右の木は、あえて同じ高さのものを選びました。
キハギ、ハゼなど山に自生する植物は、高い位置に。野に咲く植物は、低い位置に。自然環境を考慮したメイン展示コーナー。モダンな帯がアクセントです。
枯山水の中は、赤い茎が特徴のミヤママタタビ・ギボウシ、そしてコケです。海外の方から「oh Kyoto!」と言われました。
高さ25cmほどのモミジですが、水墨画に負けない力強さと格調があります。枝ぶりの素晴らしい事!思わず見入ってしまう作品です。
ヤマアジサイ・ノガリヤス・モミジの石付けです。作り方の中で、この石付けがいちばん難しく、手間がかかります。
ヒメノカリヤス・イワチドリの寄せ植え。作者が一番好きな花です。楚々とした花が目を引きました。
花に紅色の筋が入ったサラサドウダン。更紗模様に似ている事からこの名前が付いたそうです。渋めの帯で鉢元を引き締めました。
長さ約7m、巾約4mのガラスのステージを利用した水辺のシーン。根洗い、石付けの山野草が存在感を放ちました。圧巻の山野草です!
川をイメージした会場に、草CLUBの力作が勢ぞろい。手前の作品は、トアダアシ・マイヅルソウ・ミソハギ、そしてセッコクです。
40年もののフウチソウ。漢字で「風知草」と書く、夏の代表的な野草で、何と直径60cm!存在感のある作品なのでウエルカムにはぴったり。
道端にある野草を苔玉にしました。竹を器に見立ててひと工夫。女性に人気の苔玉です。一度やってみませんか?
涼しげなミズトクサ。鉢植えの場合は、根元に必ず水が浸かるように。風に揺れるクロニガナも風情があります。
モミジヒルガオとフイリギボウシの石付けで8年ものです。枝の傾きも作品。秋には紅葉し、季節が楽しめる山野草です。
ウツギを中心にセッコク、シノブを組み合わせました。この場合、バランスがとても大切です。展示会の見せ方の一例です。
涼しげな器に植えたクヌギ・ホトトギス、低い器はコケです。場所をとらない作品は、テーブルコーデネートにも一役。