―五月空ホメリアそよと膝の丈―
細長い葉に黄色い星形の花が可愛いホメリア。花びらが6つに分かれ、花先が尖っています。名前の由来は「会合する」と言う意味のギリシャ語「ホメレオ:homereo」から来ています。会合とは、「集り」または「寄りそう」事。よ~く見ると雌しべを囲むように雄しべが筒状に寄りそっています。納得!
実はこの花、一日でしぼんでしまいます。でもご安心ください。一本の茎から次々に花が咲き続けるので、長期間楽しむ事ができ、花色は黄、ピンク、オレンジなどパステルカラーのものが多いのが特徴。原産地は、南アフリカのケープ地方という事から「ケープ・チューリップ」と言う別名が付いているそうです。
ところで、この花の花言葉は「感受性」。他人の気持ちや様々な物事に感動し、言葉では表せない感じ方が出来る人を「感受性が豊かな人」と言います。“ブルーボネット”の庭園を見て感動していただければうれしい限りです。
それではホメリアの育て方をご紹介しましょう。この花は、茎が肥大したタイプの球根で、9月下旬から11月上旬頃に植えると丁度今の時期が見頃になります。日当たりがいい場所を好むので、鉢植えの場合は、寒い時期は移動してあげるといいですよ。そして水はけのいい場所で育てる事。水やりは頻繁にやらなくても、乾いたら与える程度にしてください。
名古屋港ワイルドフラワーガーデンの植物たちは、あまり過保護に育てていません。手を掛け過ぎると自然風庭園の良さがなくなるからです。少し汗ばむ季節になりました。水分補給をしながら、そして名古屋港を行き来する船を見ながら“ブルーボネット”の花をお楽しみください。5月の風にそよそよと揺れる、膝の丈ほどのホメリアです。
