ー夏の蝶顔くすぐられスマホ撮るー
「白蝶草:ハクチョウソウ」を和名に持つガウラは、可憐な花びらと長く伸びた雄しべがとても優雅な植物です。この花は、カール・リンネという植物学者が、植物の環境や規則、条件に従って命名した「属名」や「種名」の一つで、明治時代の中頃に入ってきました。
ガウラと言うより、ハクチョウソウと言った方がしっくりきます。花の多くは白ですがピンクもあり、ピンクのハクチョウソウは「山桃草:ヤマモモソウ」と呼ばれています。ひとつの花は、短命で3日程で散ってしまいますが、花好きの皆さまご安心ください。花つきがいいので次から次へと咲きます。この花は丈夫でしかも耐暑性があるため、花壇やコンテナの寄せ植えなど景観植物として幅広い用途があり、一度植え付ければ長い間開花し続けます。環境さえ合えば毎年咲くので、コストパフォーマンスの高い植物と言えるでしょう。
名古屋港ワイルドフラワーガーデン“ブルーボネット”に風が吹くとガウラもゆらゆら。その楚々とした風情は和の庭にも調和します。この花は丈が高くなるので、花壇の中段から奥に植えるとバランスが良くなります。風に揺れる様子は、まるで白い蝶が群れて飛んでいるよう。雰囲気のある植物なので、ナチュラルガーデンの演出に向いています。まさに“ブルーボネット”の「自然風庭園」のコンセプトにぴったりですよね!
ガウラの花言葉には「負けず嫌い」を始め「清楚」や「行きずりの恋」などがありますが、花の形が蜜を求めて飛びまわる蝶に似ているので「行きずりの恋」の方が何となく合っているような気がします。花には人を惹き付ける魅力があります。見頃な花のガウラを背にインスタ映えする、素敵な写真を撮りましょう!
