シルクロードの片隅に咲いていたロシアンセージは、白っぽい茎や葉に、青紫の小さな花をつけた低木状の多年草。ボリューム感のあるとても印象的な花で、特有の香りがします。遠くから見るとふわりと立ち昇る煙のようで独特の風景を演出してくれます。
がくには細かい毛が生え、葉は灰緑色で対生しています。また、茎は葉より白く、株は根元で枝分かれし真っすぐに伸びています。その個性的で存在感のある姿が話題となり、最近はよく見かけるようになりました。
ロシア産に思えますが、実はそうではありません。別名である「ペロフスキア」がロシアの植物学者の名前だった事に由来し、ロシアンセージとなったそうです。また名前に“セージ”という言葉が付いていますが、薬用や香辛料で知られるハーブのセージとは別種の様です。ちょっと不思議…。でもどことなく興味をそそられる花ですよね。
ところで原産地はアフガニスタンです。険しい山岳地帯の中、列を作って隊商が行き交ったあの絹の道(シルクロード)の路傍に咲いていたそうです。当時この道を歩いた人たちは、荷物を運びながらどんな思いでこの花を見たのでしょう。きっと旅の疲れも忘れ、癒されたに違いありません。
様々な問題を抱え、混乱状態の中にあるアフガニスタン。過酷な環境で育った花は、海を渡り名古屋港ワイルドフラワーガーデン“ブルーボネット”で個性的な美しさを見せてくれます。荒野が原産の花だからこそ特別な景色を作ってくれるのかもしれませんね。
ロシアンセージの花言葉は「家庭の徳」「家族の愛」。ここしばらく、暮らし方や遊び方がずいぶん変わってきました。“ブルーボネット”なら「蜜」を気にすることなくゆっくり楽しめます。花を愛でながら家族の愛を深めませんか。
