10月の中旬になると“ブルーボネット”では、黄色いコスモスの元祖とも言われるイエローキャンパスが、見頃をむかえます。どうして花の名前に「キャンパス」という言葉がついているのでしょうか?キャンパスと言えば大学を意味しますよね。 実はこの花、玉川大学が故郷なんです。昭和30年代の初期、大学の農学部で紅系のコスモスを研究している時に偶然一株だけ黄色い花びらを発見!以後、大学はこの株を元に少しずつ色を濃くする交配の研究を繰り返し、およそ30年かけてイエローキャンパスを誕生させたのです。研究者たちの花に対する情熱ですね。種苗法に基づき、日本でも珍しい黄色いコスモスとして正式に登録されました。この花が誕生するまでは、コスモスの色は、ピンクや白、そして真紅に限られていました。イエローキャンパスは、咲いた当初は白っぽく見えますが、気温が下がるごとに黄色が濃くなってくるのが特徴と言われています。 ところで、コスモスは漢字で「秋桜」と書き、秋に咲く桜と言われています。わずか一週間ほどで散ってしまう春の桜に比べ、開花期間が長いのがうれしいですよね。そしてこの花、一見弱そうですが、少々強い風が吹いてもまた元に戻る力強さがあります。 かつて大学の研究者の手によって偶然発見され、品種改良を繰り返し、長い歳月を乗り越えてきた黄色い花は、これから名古屋港を見渡す“ブルーボネット”で華やかに咲き誇ります。 宇宙や秩序、整列を意味し、秋の風になびくレモンイエロー。高い空、透き通った空気。名古屋港ワイルドフラワーガーデン“ブルーボネット”は、秋の花を一杯咲かせて皆様のお越しをお待ちしています。
