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9月〜11月

オミナエシ

植物名:オミナエシ(女郎花)
学名:Patrinia scabiosifolia
別名:アワバナ(粟花)

みじか日や遠く近くのオミナエシ

秋の七草のひとつとなっているオミナエシ。食用の春の七草と違い、観賞用になっているのが特徴です。すらすらと全部言えるといいですね。オミナエシを漢字で「女郎花」と書きますが、どうしてこの様になったのでしょう。

ある説によると、かつて女性は黄色い色をした粟を食べていた事から粟飯を女飯(オミナメシ)と言ったそうです。咲いている花がまるで茶碗に盛られた粟飯の様…というイメージからオミナメシ→オミナエシ→になりました。ちなみにオトコエシという花もあります。この花はオミナエシと対で付けられ、背が高く白い花をつけたたくましい花です。

また「エシ」は「圧し」から派生し「圧倒」と言う意味があります。したがって“ブルーボネット”に咲くオミナエシは圧倒的にきれい!ちょっと強引でしたね。

ところで皆さん、日本の伝統色の「襲(かさね)色目」の中に「オミナエシ(女郎花)色」がある事をご存知でしょうか?平安時代の女性の装いで、皇室の宮中行事を始め、身近な所ではお雛様が着ている十二単に使われています。これらの色には、それぞれ意味があり、四季や植物を表しています。

秋の七草、粟飯、十二単の色と数々の話題を持つオミナエシ。黄色い小さな花が集まって咲き、よく見ると茎まで黄色に染まっています。秋の空に映える姿が印象的ですね。この花、奈良時代から鑑賞されていて別名【粟花:アワバナ】とも言われます。

先程「エシ」には圧倒的という意味があるとお伝えしました。オミナエシの花言葉は「美人」です。という事は名古屋港ワイルドフラワーガーデン“ブルーボネット”に来る人=圧倒的に美しい人。となります。

花の谷 (2021年10月)
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