—花穂咲く小径そぞろに秋日和—
イギリスの田舎のゲストハウスを真似て造ったセンターハウスの入口をくぐると、急に目の前が広がります。小川のせせらぎを聞きながら歩くと、ふわふわした赤い穂をつけた花が見えます。まるで赤い霧が立ち込めているような幻想的な光景です。「この花何?不思議な花ね!」こんな声が聞こえてきそう。
実はこの花、ミューレンベルギアと言います。北アメリカ原産のイネ科の多年草で別名ムーレンベルギアと言い、太陽が当たるとキラキラと輝いて見えます。
穂の美しさもさる事ながら、葉が密生している様子もじっくりご覧ください。細かく枝分かれした葉の間から花茎が伸び、下から順番に花を咲かせていますから…。
ミューレンベルギアは、暑さや寒さに強いので自宅でも楽しめます。花が終わったら種を採って保管し、翌年の4月頃に種をまきます。育苗箱に蒔いた場合は、葉が2、3枚出たらポット上げをし、根がしっかりしてきたら鉢に植えましょう。庭植えは土に腐葉土を混ぜ、水はほぼ降雨のみ。また鉢植えの場合は、市販の肥料を根元に置き、表面が乾いたらたっぷりと水をやります。生長が早いので一年に一度は植え替えをお忘れなく。
癒しの空間をお届けしている“ブルーボネット”のコンテナには新しい品種の花を植えています。コンテナで観察し、その結果を見てから地植えにするという2段階方式で庭園づくりに取り組んでいます。所々にありますので是非ご覧ください。
どこを切り取っても同じ風景にならない様に、木や芝生だけの空間や、川の水質を良くするためにどのような植物を近くに植えたらいいのかなど、様々な工夫をしています。見るほどに歩くほどに日常を忘れる“ブルーボネット”です。
