名古屋港を渡る風が北向きに変わりました。四季ごとに目を楽しませてくれる“ブルーボネット”には、この季節ならではの花が咲いています。
ところで「フランネル」と呼ばれる柔らかい毛織物をご存知でしょうか。見た目も、肌触りもよく、寒さに向かうこれからの季節には嬉しい素材です。何でも1970年代のファッションによく使われていたそうで、繊維が起毛し、暖かい事から通称「ネル」と呼ばれ、シニアの方々には懐かしい言葉です。
今回は、花びらや葉、茎に細かい毛が密集し、触ると柔らかい毛織物のフランネルに似ている個性的な花、フランネルフラワーの紹介です。
「誠実」と言う花言葉を持つこの花は、天使のウィンクと呼ばれ、白い花びらの先が尖っていて少し緑がかっています。愛らしく、暖かそうな質感の色合いは、今の季節にぴったり。この花は、オーストラリア原産のワイルドフラワーで、日本でも品種改良され、人気が高まっています。最近では、結婚式のブーケにも使われるようになりました。
フランネルフラワーは、常緑性の花なので寄せ植えにすると一層見映えがします。この花は、水はけのよい酸性の土を好むので、相性のよい植物を選んで寄せ植えにする事がポイント。アルカリ性を含んだ土だと、枯れてしまう場合があるので注意しましょう。
根は繊細ですが、寄せ植えをする事で他の花の根や土で量が増え、根が丈夫になって育てやすくなります。また、長雨に当たると、花や葉が痛むので雨のかからない日向に置いて管理しましょう。フランネルから発生したフランネルフラワー、花びらの質感と、その白さが魅力です。
